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女たちのなかで

ジョン・マクガハン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336059475
ISBN 10 : 4336059470
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

元独立戦争の闘士で専制君主のごとく一家に君臨するマイケル・モランは年老い、その身には死が迫りつつあった。妻ローズとの再婚をめぐるエピソード、モランの健康を気遣い、結婚後もモランの様子をうかがいに帰郷する三人の娘たち、モランと衝突したきり二度と家に戻ってこようとはしない長兄ルーク、成長とともに遊びを覚え、ついにはモランの束縛から逃れるため家出をするマイケル。アイルランドの田園地方を舞台に、家族それぞれの人生を流れゆく歳月のなかに描き出し、人生の意味を静かに深く問いかける、マクガハンの最高傑作。

【著者紹介】
ジョン・マクガハン : 1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。1990年の『女たちのなかで』でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞

東川正彦 : 1946年東京都生まれ。早稲田大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    アイルランドの家族の物語である。 読みながら、なぜか「北の国から」を 思い出していた。 家族の誰もが 父のことを思い、動く。 その父モランはかつて戦争に行き、ひたすら 頑固である..だが、家族への想いが 行間から溢れ出る.. 幸せになりますように という家族への想いが 一杯に詰まった アイルランドの 心暖まる 家族の物語だった。

  • まふ

    アイルランドの片田舎での頑固者の父親とその家族の日常を描いた「家族物語」。アイルランド独立戦争の優秀な戦士であったモランはスジを通す頑固者で口下手、すぐに手が出る典型的な従来型ワンマンオヤジである。長男と末っ子が男、残り3人は女という5人の子供を抱え、後妻ローズを迎えて、家族はこの男に反発しつ、機嫌を取りつつ毎日の生活を緊張しながら過ごす。あとはテレビドラマよろしく長男の離反、娘たちの成長と結婚、末っ子のマイケルの学業放棄などの事件が重なり…。というわけで、日本の一時の「オヤジもの」を想い出した。⇒

  • NAO

    アイルランドの田園地方に住むモラン一家を描いた作品。頑固で融通がきかずうまく立ち回ることができないため家族以外の人間とは積極的に交わろうとしない、そのくせ身近な者を自分の影響下におかずにはいられず気分屋の父親と、そんな父親を畏れながらも愛し父親の態度を許容している娘たち。そんな家族の在り方に反発して出ていった長男。いかにも昔風なモラン一家の暮らしぶりを私は懐かしい光景と感じるが、こういった父親像も現代では許容されなくなってきているのだろう。

  • syota

    [G1000]農夫のモランは、元アイルランド独立闘争の闘士にして人付き合いの嫌いな頑固親父。妻を亡くし、長男は喧嘩して飛び出し、今は三人の娘と末息子と暮らしている。物語はモランの再婚、気分屋で頑固な専制君主ぶり、少しずつおとなになっていく子どもたち、家族の絆といったものが、農村の自然や暮らしぶりを交えて淡々と語られる。昭和の頃の日本の農村にも通じるような普遍性のある家族ドラマと、アイルランドの自然や暮らしぶりとが重なり合って、しみじみとした独特の味わいがある。地味だが心に残る秀作だ。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    強権的な父に支配された家族だが、父の老いに伴って変質していく様を丁寧に描いた家族小説。公務員の夫を愛しているが故にモラン氏に否定されると怒り狂うシーラには似たような癇癪を持つ私としては共感を覚えます。一方で都会で酸いも甘いも経験してきたが故に若いローズの忍耐強い献身性には羨ましさを覚えます。家族にどんな誤ちをしてきたかを理解しても治さないモランの性格は私の父にも似ていて苛立ちを覚えます。しかし、子供に媚を売ろうとはしない辺り、モラン氏の方がマシに思えます。私もいつか父を許せるのかと思わずに居られません。

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