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剣の八

ジョン・ディクソン・カー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150703691
ISBN 10 : 4150703698
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

幽霊屋敷に宿泊中の主教が奇行を繰り返すという訴えがあった。主教は手摺りを滑り下りたり、メイドの髪を引っ掴んだり…さらに彼はとてつもない犯罪がこれから起こると言っているらしい。警察はその言葉を信じていなかったが、主教の言葉を裏付けるように隣家の鍵のかかった部屋で射殺体が発見される。そして死体の側には一枚の不吉なタロットカードが!続出する不可解な謎にギデオン・フェル博士が挑む。新訳決定版。

【著者紹介】
ジョン・ディクスン・カー : 1906年、ペンシルヴァニア州生まれ。30年、アンリ・バンコランが活躍する長篇第1作『夜歩く』をジョン・ディクスン・カー名義で発表。33年『妖女の隠れ家』に初登場した名探偵ギデオン・フェルが人気を集め、『三つの棺』(35)でのフェル博士の「密室講義」はファンに高く評価された。またカーター・ディクスン名義でも、名探偵ヘンリー・メリヴェール(H・M)卿を生み出した

加賀山卓朗 : 1962年生、1985年東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★☆☆☆ フェル博士シリーズ。 長編というには少し短め。 色んな登場人物が独自の推理をするが、最後はフェル博士が全部持っていく。 トリックは当時としては結構斬新だったのかもしれないが、現在ではあまり驚きはない。 まぁ自分は見抜けなかったけど笑 短いので通勤途中のちょい読みには適している。

  • セウテス

    〔再読〕ギデオン・フェル博士シリーズ第3弾。幽霊が出ると噂のある大佐の屋敷に、滞在中であった主教様が、奇行を繰り返したり犯罪の預言をするようになる。そしてやがて預言の通りに、男が射殺死体となって発見され、死体の側には八本の剣のカードが落ちていた。このシリーズの特徴である密室を始めとするトリックが主体の話ではなく、フーダニットに寄った作品です。素人探偵の推理合戦が見処なのでしょうが、どうも盛り上がりに欠け、意外な犯人もどちらかと言えば唐突な感じがします。ラストにメタミス的な会話が在り、悩んでしまいました。

  • みっぴー

    フェル博士シリーズです。残念ですが、良作とは言いがたいです。奇行を繰り返す主教、死体の側にタロットカード…色々微妙な設定ですが、トリックも微妙でした。解説によると、クイーンに対抗して生まれた作品だとか。ざっと見、肯定的なレビューが見当たらないのも納得。当たり外れが多いのもカーの魅力ということで(^^;

  • koma-inu

    フェル博士第3作。今回はカー得意の不可能犯罪色は無く、色々なキャラが犯人を追うハードボイルド形式。その探索が異様にドタバタ劇になってしまい、中心の話がブレてしまっているのが残念。「何故被害者の夕食が食べられたか?」から犯人を指摘するロジックが、1番の見所です。終盤はメタ発言が連発し、「性格の説明なんて、誰も興味無い、そんな章は飛ばし読みしかされない」など、おふざけ表現は楽しめました。

  • ピッポ

    フェル博士シリーズ3作目。『不可能犯罪捜査課』のマーチ警部(大佐)も登場している。冒頭から幽霊屋敷、主教の奇妙な行動、奇妙な訪問者、「剣の八」のタロットカードなど魅力的な要素はあるものの、事件自体は地味でその真相は肩透かしをくらったように物足りない。カーお得意の不可能犯罪やトリックよりもフーダニットな作品であるが、犯人は意外というよりも極めて唐突な印象を受ける。カーの作品としては微妙な出来と言わざるを得ない。

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