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悪魔のひじの家 創元推理文庫

ジョン・ディクスン・カー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488118518
ISBN 10 : 4488118518
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

偏屈者の前当主の死後落ち着きを見せていた緑樹館に、新たな遺言状という火種が投げ込まれた。相続人は孫のニコラスとされ、現当主ペニントンの立場は大きく揺らぐ。事態の収拾にニコラスが来訪した折も折、ペニントンは一夜にして二度の銃撃を受けて重態に陥る。犯人は密室状況からいかにして脱出したのか。三度の食事より奇怪な事件を好むフェル博士の眼光が射貫く真相とは?

【著者紹介】
ジョン・ディクスン・カー : 1906年アメリカ、ペンシルヴェニア州生まれ。30年に予審判事アンリ・バンコランが登場する『夜歩く』を発表。オールタイム・ベスト級の傑作を次々とものし、熱狂的な読者を獲得。“不可能犯罪の巨匠”と呼ばれる。77年没

白須清美 : 1969年山梨県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 雪紫

    「ミステリファン。ニック・バックリーと聞いたら、クリスティーの方を連想してしまう説(※こちらのニックは男性です)。」なかなかに判事の伝説がおどろおどろしいこと・・・そことエステルとフェイが濃かったせいか、事件はおとなしめ。トリックは見覚えがある気が?気のせい?しかし、ロマンスも結構書いてるカーが「(前略)結婚して何の得がある?ありっこない!(後略)」とキャラに言わすとは・・・(苦笑)。今の日本じゃ預言者レベルだぞ(笑)。

  • koma-inu

    フェル博士シリーズ。カー晩期の作品という事で、初期と 何かが違う印象。クリスティばりのラブロマンスが多くを占め、良きも悪きも、カーらしさが変化した作品。内容はおどろおどろしい、2度の幽霊騒ぎと、密室殺人未遂事件が発生。なんと、殺人は起きない。密室トリックは・・ん、これ、前に読んだ作品の使い回し?と思って調べたら、そうみたいですね。オマージュと思って読むべきです。カーを一通り読んだら楽しめる作品かも。

  • geshi

    館の相続を巡るゴタゴタと幽霊の噂は引きとして良さげなのに、殺人事件じゃないから何かいまいち締まりがないなぁ。密室の謎と同じくロマンスはカーの十八番とはいえ、導入がもたつきすぎ。会話がほのめかすように途中で遮られるのが頻発して、いま何の話をしてどういう結論になったのか見失うこともしばしば。せめて主人公格を館の親族ぐらいにしておかないと、人物描写こそ肝な作品なのにそこを読む気力がわかず、事件関係者の性格を組み込んだ困難を分割するトリックが引き立たっていない。

  • 歩月るな

    「確かに、われわれには分別がある。あるいはそう自負している。だが、感情が常にそうだとは限らないのではないか? 年とともに賢くなるという説は、人類の経験によって否定されている。これは気性の問題だ。」戦後二十年、六五年作品。テレビがどこにでもあり、すでにビートルズはデビューしている。ハドリーは隠居?し、エリオットとフェル博士の付き合いは30年を越えている。陳腐な表現をすれば、まだまだオカルトがオカルトしている最後の時代の幽霊譚と言えようか。主要人物がバークリー家、というのも何だか切ない。新訳ではなく初文庫化。

  • Urmnaf

    カー晩年の作でフェル博士もの。おどろおどろしい響きの「悪魔のひじ」とは事件の起きた場所の名前。幽霊騒ぎと幽霊が起こした(かのような)殺人未遂。犯人は鍵のかかった部屋からどのように消えたのか?ネタを明かせば、あっとビックリ。カーらしい喜劇的要素もなく、展開も地味。これまでメジャーどころでの翻訳がないのも無理はない。まあ、さすがに晩期の作だよね。カーマニア向け。

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