敗北を抱きしめて 下 第二次大戦後の日本人

ジョン・ダワー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000244213
ISBN 10 : 4000244213
フォーマット
出版社
発行年月
2003年11月
日本
追加情報
:
22cm,455,9p

内容詳細

日本の非軍事化と民主化はなぜ挫折したのか。敗北を抱きしめながら、日本の民衆が「上からの革命」に力強く呼応した時、改革はすでに腐蝕し始めていた…。ヴィジュアライズされた戦後占領史の決定版。

【著者紹介】
ジョン・ダワー : 1938年生まれ。アマースト大学卒業後、ハーヴァード大学で博士号取得。現在マサチューセッツ工科大学教授

三浦陽一 : 1955年生まれ。一橋大学大学院博士課程修了。中部大学教授。日本現代史専攻

高杉忠明 : 1952年生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程修了。神田外語大学教授。国際関係論専攻

田代泰子 : 1944年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ベイス さん

    憲法制定と東京裁判の考察が特に興味深い。日本国憲法は押し付けである、との主張があるが要は中身が問題であり、そもそも押し付けを招いたのは日本政府側の見通しの甘さに起因する部分もありそうだ。ヒロタ氏らが使命感をもって作り上げたこの憲法は尊く、井上ひさし氏が言うように「世界史からの贈り物」なのだ。一方東京裁判は不備だらけで「東京裁判史観」なる語を生むほど影響は甚大だ。いずれの問題も天皇制を存続させたという、GHQが率先し多くの日本人が黙認したまさにこの点が根っこに大きく横たわっている。つくづく考えさせられる。

  • Willie the Wildcat さん

    Wedge tactic。天皇制、東京裁判、そして再軍備。「ナイーブな楽観主義」とは言い得て妙。加えて、東京裁判における客観性・一貫性のある著者の論説に納得感。一方、ホイットニー准将の”Atomic sunshine”に、少なからず嫌悪感さを感じるも、これもフェラーズ准尉の「人種戦争」の一端。「天皇責任」は未だにcontrovertial・・・。多面性要素を鑑み、”痛み”で振り返る。大戦の風化を先送りと考えるか究極の選択肢と考えるのかに客観性はなく、文化を含めた主観性。私見ですが高校生に推奨したい一冊。

  • ころりんぱ さん

    放心状態です。占領下での天皇制の存続や憲法制定、東京裁判をはじめとする戦犯裁判の経緯など、細かに説明されていて分かりやすかった。戦争に負けるということは、こういう事なのかと改めて考えることができた。様々な本で戦争の時代を知り、今の日本の状況を考えると「戦争の放棄」を掲げた憲法9条の問題に必ず行き当たるのだけど、自分の中にある反戦の意識や諸外国への贖罪の気持ち、戦没者を悼む気持ち、そして本当は何が正しいの?といつも迷子になってしまう歴史観が一体どこから来てるのか、この本の中に答えが書いてあった。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    象徴天皇制:天皇の地位があいかわらず日本国における家父長的権威の最高の紋章でありつづけることを意味(4頁)。裕仁の手紙は、日本が敗戦したのは我が国人が米英を侮り、軍人は精神重視で科学を忘れたと説明していた(20頁)。つゆ知らず。新憲法を解説する というポスター各種は、今の生徒にも有効な史料であろう(126−7頁)。なのに、文科省はこうした史料を教科書に認めないのだろうか? 教科書検定制度に問題があるのか。米国人の経験にWe the People という表現がある。史的、文化的意味合いを呼び起こす。

  • James Hayashi さん

    まだまだ勉強不足な戦後であるが、一通り読み通して流れを把握することができる好著。議論の余地を残した天皇制や新憲法、矛盾した東京裁判は笑止千万。敗戦国となった日本が勝者アメリカに抱く好意は、ストックホルム症候群に似たものかもしれない。ひもじい思い、家を失い、家族を失い、希望もない世の中に忽然と現れた占領軍。エンジェルに見えたのかも知れない。好悪2つの意味で“平和(非軍事化)と民主主義”というキーワードは、GHQの思惑通りしっかり日本に根付いてしまった。

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