Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 遥かなる想い

  読了日：2018/09/25

  時は移り、アダムの友 サミュエルは亡くなり、 子供たちも それぞれの人生を歩み始める。 そして アダムとキャシーの再会… 息を呑むほどの哀しみは アダムの 旅たちを促すのだが… 美貌だった妻キャシーとの会話と アダムの心の成長が 印象的な巻だった。

• セウテス

  読了日：2018/11/21

  アメリカの風景も、自動車の登場と共に移り変わって行く様に、物語も佳境へと入って行く。アダムが思いを引きずったままのキャシーと、正面から向き合い決別する事で、自分を取り戻していく。覚悟を決め家族や他の人々を思い正々堂々とした行動は、信念なしに他人を利用してきた行為を打ち砕く。対照的に、ハミルトン家に別れがつきまとう。人は存在する理由や意味を感じて生きる、それが無くなれば生きる価値を見失うのだろう。聖書を意識した人々で無くとも、この先を見届けずには要られなく為るだろう。いよいよ、映画で描かれた完結へと向かう。

• ちえ

  読了日：2023/09/22

  誰にでも愛される素直なアロンと複雑な想いを内に隠しているキャルの前に現れる少女アブラ。馬から車へと時代が変わると同時に世代も交代していく。後半はハミルトン家の子供世代の話に。デシーとトムの物語は辛い。アダムの行動が双子たちにどう繋がっていくのか。最終巻へ。◆ガーディアン必読1000イベントで読書中

• けーこ

  読了日：2015/10/19

  聖書の解釈の仕方。文章の訳し方。訳ひとつで意味は大きく変わり、人の人生までをも変えてしまう。外国小説の訳者も大変なのでしょうね。プレッシャーも相当なもんなのでしょうね。原語で読めたら…とつくづく思うが、今さら勉強する気はさらさら無し！アダムが自分の現状と対決するが、それを導く賢い男の友人達。囚われない自由な心についての巻。リーの過去、そして死の巻。この“エデンの東”に登場する男達は、あまりにも繊細。アダムの双子の息子達もしかり。我が家の男どもにも優しくしようと思う。なんだか男が可哀想になってくる。

• 田中

  読了日：2021/02/14

  リーが「カインとアベルの物語(創世記第四章十六節)」の解明訳を示す。その語句とは｢汝は彼を治めん」だが、正しくは「汝は彼を治むること能ふ」つまり、ヘブライ語の原文は、罪人になるのもならないのも本人の行動しだいという意味。人間の魂の美徳さと強靱さを真実とみなす解釈であり、とても興味を惹かれた。でも、一方では、ケイトのような悪が存在する。トムとデシーの悲劇があった。何を信じ選んで進むのかで命の道筋が変わる。魂の抜け殻にならないためには思考に幅をもち、人との繋がりと結びつきを大切にすることなのだろう。

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