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観光のまなざし 叢書・ウニベルシタス

ジョン・アーリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588010149
ISBN 10 : 458801014X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フーコーの“まなざし”の概念を手がかりに、ツーリストの視線とその対象を歴史的・経済的・文化的・視覚的なさまざまのレベルにおいて分析。グローバル化、デジタル化、景観破壊、環境問題のリスク、“負”の観光…現代社会の重要課題から見えてきた問題点を、最新の観光理論とともにあらためて論じ、人間の営為の変容にともなう新たな課題を提示する。

目次 : 第1章 観光理論/ 第2章 大衆観光/ 第3章 経済/ 第4章 労働とまなざし/ 第5章 観光文化の変容/ 第6章 場と建造物とデザイン/ 第7章 見ることと写真/ 第8章 パフォーマンス/ 第9章 リスクと未来

【著者紹介】
ジョン・アーリ : ケンブリッジ大学で経済学修士、同大学で社会学博士号取得。ランカスター大学勤務。教授、学科長、初代社会科学部長、大学研究所長を務める。王立芸術協会会員、学士院会員、英国社会科学協会会員であり、また、英国国立航空研究所主任研究員などを務めた。現在ランカスターの“移動の科学研究所”所長

ヨーナス・ラースン : ロスキレ大学(デンマーク)の地理学担当講師。専門分野は移動の科学、観光旅行とメディア。観光旅行、地理学と移動性の研究誌での論文多数

加太宏邦 : 大阪外国語大学(現・大阪大学)外国学部大学院、ジュネーヴ大学、ローザンヌ大学で学ぶ。法政大学名誉教授。専門は文化表象論、観光文化論、スイス文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いとう・しんご

    「俗都市化」に言及があり読んで見ました。観光学という分野らしいけれど、私には商品としての観光を対象とした社会学の研究という印象でした。観光の歴史や商品価値を生み出すための再帰的(催奇的)自己変容の仕組み、そして地球環境危機等を踏まえた将来像。巻末近くのドバイ首長国の転落の話は維新に投票した大阪の人たちに是非読んで貰って、「今だけ、金だけ、自分だけ」の行く末にゾッとして貰いたいなぁ・・・という内容でした。

  • 富士さん

    単一な観光行為を整然と論じるというよりは、観光に関わるいろいろな側面をまなざしの見地から論じるもの。そのため、現実的ですが明確な答えを導いてくれる観光理論というイメージとは違う気がします。ただ、綿密な事例研究でもあって入門的にも楽しく読めますし、自分の切り口を探すアイディア源としても有効です。どうも初版とはスタンスが変わっているらしく、まなざし・まなざされる主従の関係と言うよりは、観光のまなざしは受けた側を観光地にするが、観光地からのまなざしは受けた側に観光客にする、双方向的なものになっているようです。

  • Shiori

    第7章、第8章読了。

  • ノーマン・ノーバディ

    アーリとラースンの議論の特徴として特にMacCarnnell(日本語ではマキァーネルと表記されることもあるが本書ではマッカネルと表記されている)の『ザ・ツーリスト』と比較して感じたのは以下の二点。@ポストモダン的な転回を踏まえ、ポスト・ツーリストやポスト・ショッパーといった概念を紹介し、事物の真正性に拘泥しない観光客のあり方について論じていること。モダンを分化、ポストモダンを脱分化として捉えるという定義は単純だが、なかなか示唆的であるように思う。

  • かぺら

    観光社会学の基本書。アーリは観光を「まなざし」概念から捉え、視覚が技術的文化的フィルターを通して制度化されてきたことに着目する。本書は、大衆観光が可能になった1840年頃から現代までが対象であり、"ロマン主義的まなざし"と"集合的まなざし"の両輪を軸に、「観光という社会現象」に関する理論を展開する。2章で歴史的導入、3-7章で観光に随伴・隣接する分野を絡めた社会的背景の分析をする。8章ではそれまでのフーコー的分析手法ではなく、ゴフマンの分析手法を参考に観光をパフォーマンスとして捉える。9章は蛇足。

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