ジョルジュ・バタイユ

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マネ 芸術論叢書

ジョルジュ・バタイユ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865030334
ISBN 10 : 4865030336
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

伝統から解放された近代絵画の誕生――「マネの名は、絵画史において特別な意味を帯びている。マネは、非常に偉大な画家であるばかりではない。つまり彼は、先人たちと断絶したのである。彼は、われわれが生きている時代を切り開き、現在のわれわれの世界とは調和している。だが、彼が暮らしてスキャンダルを引き起こした世界では、不協和を引き起こすのだ。マネの絵画がもたらしたのは突然の変化、刺激的な転覆であり、もし曖昧さが生じなければ革命の名がそれにふさわしいであろう」。バタイユの高名な絵画論(1955年)、待望の新訳。【芸術論叢書・第四回配本】

目次:
マネ
マネの優雅さ
非人称的な転覆
主題の破壊
《オランピア》のスキャンダル
秘密
疑念から至上の価値へ
年譜
簡略書誌
カラー図版(マネ作品50点)
訳者解説:もうひとつの近代絵画論『マネ』
訳者あとがき

ジョルジュ・バタイユ(Georges Bataille, 1897–1962):フランスの思想家、小説家。主著に「無神学大全」三部作となる『内的体験』(一九四三年)、『有罪者』(1944年)、『ニーチェについて』(1945年)や、『呪われた部分』(1945年)、『エロティシズム』(1957年)があるほか、小説では『眼球譚』(1928年)、『マダム・エドワルダ』(1941年)など、文学論では『文学と悪』(1957年)などがある。晩年には、『マネ』や『ラスコーあるいは芸術の誕生』(1955年)を上梓し、芸術論の分野でも重要な思想家として知られる。

江澤健一郎(えざわ・けんいちろう:1967-):仏文学者。立教大学ほか兼任講師。著書に『バタイユ――呪われた思想家』(河出書房新社、2013二年)、『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』(水声社、2005年)があるほか、訳書にジョルジュ・バタイユ『ドキュマン』(河出文庫、2014年)、ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン『イメージの前で――美術史の目的への問い』(法政大学出版局、2012年)がある。

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    1955年著者晩年のマネ論。「重要なのは主題ではない。重要なのは光の震えである。」マネの絵画はそれまでの読みものであった絵画が、絵画という自律した芸術へ変化した変換点であった。現代にまでつながる系譜。いわば「絵画の沈黙」。1860年代聴衆の爆笑や怒り等スキャンダルを引き起こした「オランピア」は、現在ルーブル美術館の傑作のひとつ。古典の絵画からの借用は、絵画を変貌した現実へと変える「脱皮」を示す。最期に彼は「フォリー・ベルジェールのバー」で空虚と言う不在を授けた。光による無限の祝祭であり、光の魔法なのだ。

  • nranjen

    バタイユのマネ論。バタイユはこんなことも論じているんだ!という意外な驚き。序盤のマネという人間像を作り上げていこうとする下り、ボードレールやマラルメ、ヴァレリーとの関わりも興味深い。眠れずに読んだ本だからかあまり頭に入ってこなかった。訳者あとがきでバタイユ研究がガリマールの全集が出版してから進展著しいことに触れられていて、研究自体にも地層的な違いがあるらしいことに気づかせてもらえた。バタイユの受け止められ方は変化しているらしき。

  • takakomama

    最後まで読みましたが、翻訳調の難解な言葉と文章で、難しかったです。巻末にマネの絵画がカラーで50枚も載っています。

  • Yu Kinoshita

    バタイユによるマネ論。 マネは多く言及されているが、美術史家以外からの言及が多いところが特徴ではないだろうか。 バタイユ、フーコー、ゾラ、、、プルーストはモデルとしてマネを使ってるという。

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