ジョナサン・シルバータウン

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美味しい進化 食べ物と人類はどう進化してきたか

ジョナサン・シルバータウン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784772695664
ISBN 10 : 4772695664
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

進化美食学をご一緒に!

目次 : 進化美食学 ダーウィンとディナーをご一緒に/ 料理 ヒト族はいつ料理を始めたのか/ 貝 人類の大いなる旅の食料/ パン 穀物の栽培が変えたヒト遺伝子/ スープ 味を感じる「鍵穴」と失われた味覚/ 魚 風味の決め手となる遺伝子/ 肉 野生動物が家畜になるとき/ 野菜 多様性と進化の戦い/ ハーブとスパイス 毒になるのに美味しいわけ/ デザート 甘い罠/ チーズ 最も人工的な食べ物/ ワインとビール 酒好きな酵母たちの物語/ 祝宴 狩りの獲物を分け合うことから/ 未来 持続可能な食べ物の進化とは?

【著者紹介】
ジョナサン・シルバータウン : エディンバラ大学の進化生態学の教授。同大学の進化生物学研究所に所属。生態学と進化に関する多くの著書がある。『An Orchard Invisible(未邦訳)』で「ニューサイエンティスト」誌の年間ベストブックを獲得

熊井ひろ美 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 俊介

    美味しさと進化。まさに自分の関心にどストライクなテーマ。「美味しさとは何か?」という問いには、進化論的アプローチが一番有効だ。つまり、「環境との適応」。本書は、我々ヒトが、お猿さん達とは別々の進化の道を歩み始めた頃まで遡り、食べることを通じてどのように環境に適応して、代謝機能、味覚などを形成していったかを探る。これが面白い。ヒトは、他の動物や植物、微生物などを利用し(または利用され)それらと共に進化してきたことが分かる。これらの歴史は今でも我々の遺伝子の中に刻まれており、「美味しい」を形作っている。

  • 佐倉

    人類と食べ物となる動植物がどのように進化を続けてきたのか。進化学と人類学を通して食について考えていく一冊。ホモ属の進化をさらった後に最初に出す食材がムール貝。出アフリカ後に海沿いのルートを通ったことを考えると筋が通っている。シアン化物を出す野菜が淘汰されずに栽培される理由と哺乳類が乳糖という成長に連れて分解出来なくなる栄養を用いる理由が同じ「他の生物からの妨害を受けないため」というのは興味深い。アルコールも醸造酵母が糖をエタノールに変換しライバルを一掃しつつ自分の栄養にするという過程の産物だという。

  • DEE

    生きていく上で食物は欠かせない。だから人間の進化を辿ることは、そのまま食べ物の進化を解き明かすことに繋がる。 人間の味覚の奥深さ、宿命的に惹きつけられてしまう果糖、乳糖不耐症の話なんかもとても面白かった。さらには人はなぜ食べ物を見ず知らずの人に分け与えるのかといった社会性についても触れられている。 人口増加とテクノロジーの進化、どちらのスピードが勝るかで食料事情は大きく変わってくだろうけど、恐らく人類は何かしらの策を見出すのではないかという期待が持てる。

  • あっくん

    本棚整理。一番興味深かったのはスパイスの歴史。いわゆる香辛料は、元々は植物が己の身を守るために身に着けた、捕食者の味覚や嗅覚を刺激する武器、すなわち毒であった。 しかし人間はその毒を逆転させて薬として使いこなすようになった。すなわち、己の食生活を彩るスパイスとして。 しかし、今の日本の一般家庭で常備されているスパイスは何があるのだろうか?子供の頃は胡椒と七味ぐらいだった気がするが…。

  • hal

    ダーウィンと一緒にディナーをしよう!という設定で、食物の種類ごとに進化の話をまとめている。語り口調はとてもウィットに富んでいて、楽しく読み進められました。風味は嗅覚で感じているとか、デザートは炭水化物と脂肪と創意工夫で出来ているとか、何故糖尿病にかかりやすい遺伝子は淘汰されず遺伝するのかとか、興味深い話題が多かった。ラストは遺伝子組み換え生物の話題で、目新しさは普通の品種改良でもリスクを伴うもので、遺伝子組み換えはリスクを過大評価されているのではという意見は考えさせられた。

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