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中世ヨーロッパの結婚と家族 講談社学術文庫

ジョゼフ・ギース

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065136003
ISBN 10 : 4065136008
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古代には貴族の一夫多妻は当然であり、ローマ時代の「ファミリア」は、血縁者だけでなく奴隷や召し使いも含んでいた。「解消不能な一夫一婦制」はいかに定着し、「夫婦と子どもたちが一つの家に住む」という家族観はなぜ生まれたのか。貴族から農民まで、一〇〇〇年間で大きく変貌した「家族」と「結婚」の進化の道筋。好評の西洋中世シリーズ、待望の初訳。

目次 : 第1部 起源(歴史家、家族を発見/ 原点―ローマ人、ゲルマン人、キリスト教)/ 第2部 中世前期(ヨーロッパの家族 五〇〇〜七〇〇年/ カロリング朝時代/ アングロ・サクソン時代のイングランド/ 結婚と家族―西暦一〇〇〇年)/ 第3部 中世盛期(十一世紀の家族革命/ 十二世紀―新しいモデル/ 黒死病以前の農民たち 一二〇〇〜一三四七年/ 貴族の系譜 長子相続がもたらす危機/ 中世の子どもたち/ 結婚と家族―西暦一三〇〇年)/ 第4部 中世後期(黒死病の影響/ 中世後期の農民の家族 一三五〇〜一五〇〇年/ イングランドの土地持ち紳士階級の家族/ 十五世紀のフィレンツェ 商人の家族/ 結婚と家族―黒死病の流行以降)/ 第5部 中世の終わり(遺産)

【著者紹介】
ジョゼフ・ギース : 1916‐2006。アメリカの著作家。中世史に関する著作多数

フランシス・ギース : 1915‐2013。アメリカの著作家。中世史に関する著作多数

栗原泉 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • masoho

    タイトル通り、読み応えのある「中世ヨーロッパの結婚と家族」だった。経済活動としての結婚、同盟としての結婚、そして恋愛結婚。制御しようとするキリスト教。離婚したい王族たち。世界のシステムは刻一刻と変わっていくけれど、やってることは変わらない気がする。結婚が個人に落ち着いてしまった現代日本では少子かも進むよね、と思わなくもないし、人が単に増えるだけであれば婚外子でも構わないと思うが家族が経済活動の最小単位と見なされるのであれば、どうしても形は必要でしかないのか。

  • O次郎

    中世における家族と結婚の移り変わりを描く。経済活動や社会活動の単位としての家族というのは変わらないが、中世を通じて有する機能が段々と社会的集団に移り、家族が個人化していく過程は興味深い。同様のことは日本の家族でも観察されるのだろうか。とはいえ子を思う親の気持ちや夫婦間の愛情は現代と変わらない部分も大きい。中世イタリア最大の富豪であるコジモ・デ・メディチが外国使節団との会議中に幼い孫に頼まれたおもちゃの笛を手作りしていたエピソードは現代と同じ「孫に甘いお爺ちゃん」そのもので面白かった

  • 瀬川

    時間がかかったが読了。中世(正確には古代ローマより)で結婚がどのような変遷をたどってきたのかをまとめた本。キリスト以前、以後の変化や経済の発展に伴う家族の日常の変化が追う事が出来て勉強になる一冊。通じて女性に貞淑を求めまくり、男性には妻をホイホイ捨てるなと忠告しまくる教会。近親相姦を厳禁としたら「実は俺、妻と近親やった!」と離婚の言い訳に使う王族たち(男)の出現には膝を叩いてしまった。とりあえずいつの時代も性欲は物語を生み出している。

  • kimuco

    結婚とはすなわち経済活動、という話。

  • やっこ

    古代ローマの家族観からキリスト教的規範の浸透、一夫一婦制の確立過程を緻密に検証し、封建期の長子相続や黒死病後の家族再編といった転換点を豊富な事例で補強 貴族・都市中産階級・農民・商人各層の事例比較により、家族が単なる血縁集団にとどまらず、経済的実体・教育機関・社会保障の役割を担った社会的ユニットとして機能したことが明らかに

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