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Weird「現代人」の奇妙な心理(下)経済的繁栄、民主制、個人主義の起源

ジョセフ・ヘンリック

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784826902557
ISBN 10 : 4826902557
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「現代人は、歴史上存在した社会や、人類進化の途上で存在した社会の人々とは、神経学的にも心理学的にも全く異なっている――」(本文より)

市場経済や法律、科学、民主主義の起源を探ると、それら現代を特徴づける制度や概念が誕生するよりも先に、ヨーロッパの人々に現代的な心理が芽生えていたことがわかる。

従来考えられていたように、社会制度や物質的豊かさが人々の心理を変えてきたのではなく、まず人々の感じ方や考え方が変化し、それによって社会が変わり、歴史がつくられてきた。

そうして生まれたヨーロッパ人の現代的な心理は、その後、文化の伝播や国家間の競争を通じて世界中に広がり、世界のあり方を大きく変えていくことに――

ジャレド・ダイアモンドが『銃・病原菌・鉄』のテーマに組み込まなかった「人々の心理」を、歴史を動かすファクターとして捉えなおすことで新しい世界像を描き出す、知的興奮の書!

16か国で刊行の世界的ベストセラー!


:::::::::世界的著名人が絶賛!:::::::::

「社会思想書における最高傑作」
――マシュー・サイド『多様性の科学』著者

「現代世界の起源を知るうえで必読」
――ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』著者

「世界全体で生活水準を向上させ、大規模かつグローバルな課題に対処する方法を見つけることは、今後ますます重要になってくる。人々の多様性が何に由来するのか、それがこうした問題に立ち向かう上でいかに重要であるかを、わたしたちは認識しなければならない。それらの問いの答えを知りたい方は、ぜひ本書を読んでもらいたい」
――ダロン・アセモグル『国家はなぜ衰退するのか』『自由の運命』共著者

「学術書としても啓蒙書としても偉大な一冊」
――マット・リドレー『人類とイノベーション』著者

「すべての人間は共通した心理を持つという定説をくつがえした」
――リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』著者

「目もくらむような偉業」
――リチャード・ニスベット『木を見る西洋人 森を見る東洋人』著者

「現在繁栄している国の人々の心理的特徴は人類社会に普遍的なものではなく、(‥‥)中世ヨーロッパのカトリック教会がもたらした制度的変化の結果だ。本書は現代社会の起源に関する議論を大きく変えていくだろう」
――ポール・シーブライト『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』著者

「ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』よりもはるかに深くて野心的な本」
――ダニエル・C・デネット『心の進化を解明する』著者

「2020年で最も重要な本のひとつ」
――キャス・サンスティーン『NUDGE 実践 行動経済学』共著者

【著者紹介】
ジョセフ・ヘンリック : ハーバード大学人類進化生物学部長

今西康子 : 神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • タカナとダイアローグ

    「問い読」の本。上巻でお腹いっぱいで、この本を読み切るにはまだ知識と体力が足りないと察し、最後は具合が悪くなった。 人間という生き物の本能×文化の共進化により、現在の当たり前みたいな感覚が生き残っているだけということで、人類には多様な可能性があったはず(グレーバー的) 現在の生きづらさを相対化するためにも、こう言った学祭的なポピュラーサイエンス本って必要だなと実感した。 一方、WEIRDな性質(調べてみてください)に当てはまらないパーソナリティが気になりすぎた。例えばヤンキー。狭い視野で信仰したら楽かも…

  • あつお

    『先進的で奇妙な人類を語る本』。 本書はWEIRDと呼ばれる特定の人々の特性に焦点を当てている。本書の主な内容は次の通りである。 @婚姻生活の変化:一夫一妻制が男性のテストステロン値を低下させ、協力を促進すること。 A市場メンタリティー:時間に対する認識が変化し、人々が長期的な計画を立てるようになったこと。 B法、科学、宗教:これらが互いに影響し合いながら、人類の行動や文化を形成していること。 これらの視点から、現代社会の特異性と全人類の中での位置を理解し、これからの生活について考えさせられる内容である。

  • じゅん。

    歴史本はよく読みますが、「こういったことがあったから、それが原因でこうなった。」と100%言い切ることは難しい点があると思います。なぜなら歴史には無数の因子が網目のように関係してるから。この本の凄さはそういった無数の因子を限りなく解きほぐして、現代人の奇妙な心理に限りなく因果関係的にアプローチしているというか。もう、圧巻の一言。最後に帯に書いてある一言が好きすぎるので載せておきます。「裏庭を掘っていて失われた都市を発見したような気分だ。そして発掘されたものに衝撃を受けた。記念碑的書物」まさにそんな気分。

  • たかぴ

    公平性、時間観念など如何に自分がwiredな思考の中で判断してたのにわかる。これは今までの人類の社会的規制、嗜好から離れたものだったんだな。

  • marukuso

    MFPに曝露され、西洋が他の文化と大きな差をつけるようになったのには非人格的市場への指向、任意団体間の競争、都市化などをもたらし、またそれがWEIRD心理を醸成していった。壮大な大分岐論でもあり、文化進化のダイナミクスを感じさせてくれる。

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