ジョエル・シュミット

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ローマ帝国の衰退 文庫クセジュ

ジョエル・シュミット

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560510377
ISBN 10 : 4560510377
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

紀元三世紀以降、気候・人口・政治・経済・宗教などの危機によって、ローマ帝国は衰退した。しかし、その文明は消滅したわけではない。本書は、文明は「歴史の苦難や破局を乗り越えて存続するもの」という見地から、ヨーロッパに刻印を残し続ける「ローマ」を描き出す。

目次 : 第1章 前触れ/ 第2章 危機の世紀/ 第3章 脅威にさらされる帝国/ 第4章 新しいローマ/ 第5章 ローマ帝国からキリスト教帝国へ/ 第6章 ポスト・ローマ時代のロマニテ/ 第7章 すべての道はローマに通ず/ 結語 いつかローマは滅亡するのか?

【著者紹介】
ジョエル・シュミット : 1937年生まれ。歴史家、作家、文芸批評家。ソルボンヌ大学で歴史学と地理学で学士号を取得。古代ローマ史について多くの論考を著す一方で、作家としては、『Un cri pour deux』でフランス作家協会文学賞大賞を受賞

西村昌洋 : 神戸大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程修了、京都大学博士(Ph.D.)、西洋史学専攻。現在、龍谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • バルジ

    取り扱い注意の問題作。まずは訳者あとがきから読んで本書の問題点を把握してから読み進めた方が良い。まず単純に自事実誤認など基礎的な誤りが多く安心して読めない(訳者が注で突っ込みを入れている箇所も多数)、また独自解釈が多々あり怪しげな論述も目立つ。以上から全くもって初学者向きではなく、玄人が突っ込みを入れながら慎重に読み進める類である。しかしそんな本書だが、ロマニテとラテン語に対するフランス知識人の強烈な自負心を知るには格好の例である。「永遠のローマ」と現代欧州の統合史観が組み合わさると本書が出来るらしい。

  • かわかみ

    個人的に期待外れの本だった。3世紀はローマ帝国にとって危機に直面した時期とされるが第2章で様々な論者が語る危機を列挙した挙げ句に「衰退の理由を説明することを可能にするリストは、作ろうとすれば際限なく長くなるだろう」と述べたのを最後にローマ帝国の衰退には口をつぐむ。むしろ、ローマの文化、文明が現代ヨーロッパに生き続けていることを強調し、帝国にキリスト教が普及した歴史を詳述する。訳者も後書きでその辺を本書の欠点と指摘し、本書はEU史観の書ではないか、と疑っている。なんで本書を翻訳したのか?が率直な感想。

  • ikeikeikea

    訳者にボロクソに叩かれるスゴイ本。読んでみると「叩かれてもしょうがないな」と思ってしまう。訳注で誤りが指摘される事柄(特に年号)が多すぎる。訳者が全ての誤りを指摘できる訳ではないので、読者も訳者が指摘していない誤りを容易に見つける事ができる。例えば、著者はフロイトが19世紀の終わりにローマを訪れたと言うのだが、次のページでは1901年に訪れたと言ってしまう。1901年が19世紀の終わりだろうか?『ローマ帝国の衰退』というタイトルであるが、内容はむしろローマの存続である。著者のラテン語愛が炸裂する1冊。

  • Teo

    訳者から色々誤りや偏りを指摘されている本。傍注で「…の間違い」が何度も出ていて、逆に笑える。帝国自体は衰退したと言ってもローマ的な物はその後キリスト教の普遍性を以てして後世の欧州に受け継がれているとする。近年になってラテン語教育が無くなった事に文句をつけているが、日本だって最近は漢文教育とかちゃんとしてるのか?私の学校ではちゃんと旧漢字でやったけど。あ、私は理系だけど。

  • T. Tokunaga

    前半、やけにやる気のない訳だなぁと思いつつしっかり読んでいたら、かなりの事故物件的な著作であったことが判明、後半は飛ばし読みした。しかたない。

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