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戦地からのラブレター 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII

ジャン=ピエール・ゲノ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750514437
ISBN 10 : 4750514438
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

結婚したばかりの妻に天国での再会を誓う銃殺前夜の手紙。実家の農家の収穫を心配し、手伝えないことを家族に詫びる手紙。塹壕でのつらい日々を母に、恋人に訴える手紙。ラジオ番組の呼びかけに応えて、納屋や屋根裏に仕舞われた、たくさんの古い手紙が集まった。若い命が意味もなく奪われ続ける第一次世界大戦の戦地にて、必死の思いで綴られた「ラブレター」は、読む者の心をゆさぶらずにはおかない。

目次 : 最初の夏/ 秋/ 冬/ 春/ 夏/ 最後の秋/ エピローグ

【著者紹介】
ジャン=ピエール・ゲノ : 1955年生まれ。ラジオ・フランス出版局長、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スー

    58フランスとドイツの兵士の手紙、彼等は愛と温もりに飢えて腹を減らし疲れはて戦争の大義に疑問をいだき自分を戦場に送り込んだ軍上層部と政治家に不信と怒りを持ち家族の平和を願う普通の男達でした。当初は勇ましい言葉を書いていた者も戦争の残虐さに打ちのめされ終戦を願うようになる。大体の手紙には書いた人の情報が書いてあり中には死ぬ直前まで書いていたり死の1日前や2日前だったり願い叶わず20年後息子が戦死やゲシュタポに逮捕ユダヤ人収容所で死亡と書いてあって涙が出てきました。軍や国の指導者の全員が前線での戦闘を体験→

  • ののまる

    最前線の塹壕から、病院から、処刑される前日、死ぬ前日、兵士から家族や友人に宛てた手紙集。兵士みなが、死にたくない、この戦争はおかしい、無駄だと感じながらも死んでいかないといけない。同時に数通ドイツ兵の手紙が収録されているが、立場が違うだけでフランス兵と同じ事を書いている。生還した兵士がまだ生きているうちに、次の大戦が始まり、この本の中でも祖国のために闘ってなんとか生き残った兵士が次はユダヤ人として数年後に処刑されていたりする。

  • よしださいめい

    第一次世界大戦の戦地から、恋人、妻、子ども、両親、親友などに送った手紙の数々。「これが最後になるかもしれない」と書き綴る兵士の気持ち。敵対したフランス兵、ドイツ兵のそれぞれの手紙。共通するのは、家族だからこそ打ち明けられた言葉の数々。

  • たま

    情けない事に歴史が大苦手科目だったのでwikiを眺めながらの拝読。 歴史上、淡々と数字で表される損害の1つ1つがこんなにも前途ある愛に溢れた若者達であり、彼等が失われる戦争に意味があるのか、改めて考えさせられた。家族を思いやり、感謝し、祈り、死の間際さえ残された者達の事を想う。果たして自分にこのような運命が訪れた際に、このような心を持てるだろうか。熾烈を極めた戦地で、兵士であると共に確かに心ある人であった彼等に敬意を表しながらもう一度読みたい。

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