ジャック・ロンドン

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野性の呼び声 光文社古典新訳文庫

ジャック・ロンドン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334751388
ISBN 10 : 4334751385
フォーマット
出版社
発行年月
2007年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,238p

内容詳細

ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。ここでは犬橇が開拓者の唯一の通信手段だった。大型犬バックは、数奇な運命のもと、この地で橇犬となる。大雪原を駆け抜け、力が支配する世界で闘い、生きのびていくうちに、やがてその血に眠っていたものが目覚めはじめるのだった。

【著者紹介】
ジャック・ロンドン : 1876‐1916。アメリカの小説家。サンフランシスコで貧しい家庭に育ち、15歳の頃から牡蛎密漁、アザラシ猟船乗組員、発電所の石炭運搬など様々な職につき、各地を放浪する。1897年、クロンダイクのゴールドラッシュに参加するが壊血病にかかり帰郷。1903年、北方での見聞をもとに書いた『野性の呼び声』が大ヒットし、人気作家となる。40歳で死去

深町眞理子 : 1931年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 小梅 さん

    まず驚くのが、この作品が書かれたのが今から100年以上前の1903年であること。動物行動学者のコンラート・ローレンツ「ソロモンの指環」の中で、犬の生態を良く観察し理解していると、ロンドンの「野性の呼び声」に賛辞を送っている。判事の家で飼われていた賢く大きな犬バックが、カナダのゴールドラッシュの橇を引く事になり、色々な人間、犬とのやりとり…その中でバックの野性が目覚めていく。久しぶりに再読したが、やっぱり名作だと思う。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    黄金狂時代、優雅な飼い犬だったバックは屋敷見習いによって無断で橇犬として売り飛ばされた。今迄、味わった事がなかった逆境に対し、学びながらも自分の尊厳は曲げずに毅然と現実的対処を試みるバックの姿が凛々しすぎる。また、バックだけじゃなく、職務には厳格だが、プライベートではだらしない仕事犬なデーヴとソルレクスなどの犬達は個性的だ。そして心の底から信頼し、尊敬できる人を見つける事は犬でも人間でも稀だと言うことを示してくれる。それでも本能に従い、野生に還った彼。彼の咆哮が森に深々と響き渡る様に敬意を込めて。

  • はたっぴ さん

    読友さんのレビューに惹かれて読了。私には人間として生まれてきた記憶しかないが、前世は野生動物だったかもしれない。そう思えるほど、橇犬として買い取られた雑種犬バックが、次第に野性的な本能に目覚めていく姿に心が熱くなり血が騒いだ。自然や人間を圧倒するほどの力強さと神秘さに満ちた躍動感のある描写。野獣が荒野を疾走するかの如く、一瞬の隙もなく迎えたエンディング。いずれも申し分なく楽しめた。冒険物は大好きで、犬橇達が登場する物語も読んできたが、バックのように賢く勇敢なヒーローは初めてだ。大満足の一冊。【G1000】

  • パトラッシュ さん

    最初に読んだのは小学生の頃、子供向けリライト版だった。暖かいカリフォルニアで飼われていた犬のバックが盗まれて酷寒のカナダへ送られ、暴力と酷使の果てに野生の血に目覚め狼の群れに迎えられる物語は、シートン動物記を愛読していたため「狼王ロボ」と同じ動物の過酷な運命を描く実話と受け取った。バックは自由とは自分で闘って獲得するものというアメリカ人らしい思想の象徴なのかもと。以来、折に触れて繰り返し読んできたが、どれほど理不尽な目に遭おうとも、バックのように強い心があれば耐えて反撃できるのだと学んだ聖書のような本だ。

  • sin さん

    差別・奴隷・労働搾取…深読みすれば取り方はいろいろあるだろうが、この物語からは生きることの本質を問われているように思えてならない。生き物本来のあり方や尊厳を…わが身に振り返ってみて果たして自分は自分らしく生きているだろうか?いや四の五の言わずにおもしろい!小難しくもなく読みやすい!文学と突き放さずにたくさんの方に読んでいただきたい名作です。◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/334878

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