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雷鳴に気をつけろ

ジム・トンプスン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784892571480
ISBN 10 : 4892571482
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ネブラスカの肥沃な谷と凍てつく川。蝕まれていく日常と、南北戦争の記憶―ノワールの鬼才による幻の長篇。

【著者紹介】
ジム トンプスン : 1906年、アメリカ・オクラホマ州生まれ。油田労働者、ベルボーイなど、職業を転々とする。1942年、初の長篇を出版。ペイパーバック・オリジナルで作品を次々に発表する。スタンリー・キューブリック監督作品の脚本に参加。1977年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    「それでも彼らは白人なのだ。アメリカ人なのだ。求められればアメリカ人としての務めを果たす。飢え、働きすぎで、子だくさんであろうと、通りすがりのよそ者のために、妻たちは1羽しか残っていない卵を産める雌鳥を殺す。やせ細った夫たちも。礼以外のものはものは受け取らずに。よそ者も同じ白人でアメリカ人だからだ。アメリカは広大で独立した国で、アメリカ人は団結していたからだ」 こんな 無法者文学はここにしかない。荒削りで、詩的で、男臭く…。「春は乙女のように谷のベッドに滑り込む」「冬は娼婦のように」原書で彼にふれたい。

  • hikarunoir

    ジャンル小説タガが嵌る以前の初期長編だが、登場人物の罪の有無も関係なく、世界もアメリカも遍く地獄だったとよく分かる群像劇。続けて欲しかった。

  • GO-FEET

    「本書はもちろん犯罪小説ではないし、ヴァードンの村には確固たる「悪人」など一人もいない。だが、それにもかかわらず、読者は世界がズルズルと悪化して「地獄」と化すのを目撃させられることになる。重要なのは、この地滑り的な「悪化」が、どうして起こったのかがよくわからないということだ。」(解説・諏訪部浩一) 文遊社の〈ジム・トンプスン〉シリーズもこれで8冊目。未訳作品すべて訳出するつもりなのか?それはそれでなかなかの快挙。個人的には〈敢闘賞〉を差し上げたい気分。

  • 中海

    作者の作品は何冊か手に取ったが、自分の中では歴代一位かなあ。書くことを対しての姿勢、目線が素晴らしいなあ。時代は1906年、ネブラスカ州だそう。他国のことなんだけど、本国の人が読んだらグワイ悪くなりそうな位、暗部、深層部の闇に食い込んでいて、このダークさを不快と一蹴するか、よくぞと称賛するか。時代は変わっても、庶民の憤り、不満、不安は共通していて、なんていうか、全く描写に嘘臭さがなく、現在覗き見してるような生々しさなんだよな。なんだろう、とにかくまいったぜ。

  • Fumitaka

    子供を抱えた若い母親が車掌に文句を垂れる様子という、ややトンプスンらしからぬ始まりから、ゾラの『大地』とか『ムーレ神父のあやまち』みたいな大地や生命賛歌みたいな終幕。ファム・ファタル的な女性キャラやアル中とか、ベルボーイとか、後の作品にも出てくる要素が見え、初期の作品ながらトンプスンの「集大成」にも見える。リンカーン爺さんは『バッドボーイ』に出てきた破天荒爺さんがモデルなんだろうが、北軍仲間とポーカーやる場面でボブが暴れすぎて久々に本読みながら笑ってしまった。読み終えてみるとけっこう正統派の文学だったな。

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