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世界一高価な切手の物語 なぜ1セントの切手は950万ドルになったのか

ジェームズ・バロン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488003883
ISBN 10 : 4488003885
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1856年、英領ギアナで暴動が起こり、本国から切手が届かないことを恐れ、急場しのぎに地元の新聞社である切手が印刷された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに1セント・マゼンタとして知られることになる切手であった。発行から17年後、ある少年が廃屋でこの切手を発見。以降、この冴えない見た目の切手の価値は、コレクターたちのあいだで跳ね上がっていく―。なぜ、どのようにして、その切手はとてつもない価値を有するに至ったのか?世界で一枚しかないとされる切手と、それをめぐる人々の数奇な運命と情熱を描く、傑作ノンフィクション!

目次 : 第1章 切手の世界/ 第2章 デイヴィッドとの旅/ 第3章 一セント―一八五六年:印刷され、売られ、忘れられる/ 第4章 六シリング―一八七三年:十二歳の少年が発見/ 第5章 百二十ポンド―一八七八年:グラスゴーとロンドン/ 第6章 百五十ポンド―一八七八年:マリンキャップの男/ 第7章 三万二千五百ドル―一九二二年:葉巻をくわえた富豪/ 第8章 四万ドル―一九四〇年:怒れる未亡人、メイシーズ、そしてもう一人の富豪/ 第9章 二十八万六千ドル―一九七〇年:ウィルクスバリの八人/ 第10章 九十三万五千ドル―一九八〇年:“その男は現われた”/ 第11章 九百五十万ドル―二〇一四年:「赤紫色が見えるだろうと思っていたが、やはりマゼンタが見えた」

【著者紹介】
ジェームズ・バロン : 1955年アメリカ生まれ。プリンストン大学卒業。“ニューヨーク・タイムズ”記者として活躍

〓山祥子 : 1960年東京都生まれ。成城大学文芸学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • oldman獺祭魚翁

    此処に数aの汚い八角形の赤い紙が有る。その名前は1セントギアナ・マゼンタ 2014年948万ドル(9億7千万)という郵趣史上最高価格で落札された切手だ。これはそのギアナ・マゼンタの誕生から現在までを追いながら、郵趣の世界や郵便制度の変遷を追った面白い本だ。50歳以上の男性なら子供の頃一度は切手集めにハマった経験が有るだろう。これはその郵趣の頂上世界をユーモアを交えながら描いた好著だ。

  • Nobuko Hashimoto

    コロナ禍で休館していた図書館に久々に行って、普段あまりチェックしない棚でふと見つけた一冊。久しぶりに純粋な楽しみとしての読書ができて嬉しい。たった1セントの臨時発行切手が、マニアや投資家の手に渡っていくたび、値段が跳ね上がり、950万ドル(約10億円)にまで達する。一体どんな切手で、どんな人が手にしてきたのかをたどるノンフィクション。切手を貼るというシステムの発明なども紹介される。切手や郵便制度にはまったく疎いが、なかなか面白かった。ただ、あまりにもいかにもな翻訳調の文体なので、好き嫌いは分かれそう。

  • 星落秋風五丈原

    映画『フォックスキャッチャー』がこんなところで出てくるとは。コレクターの間だからこそこんなに価が跳ね上がる。

  • はちぶんぶん

    世界一高価な切手【1セントマゼンタ(約10億円落札)】の話。 読んだ感じでは確かに世界に一枚しかないという意味では希少性という意味で価値はあると思いますが、作中にもあるように投資対象にもなりやすく、これはどちらかいうとその側面が強く感じました。本来の価値とかけ離れてしまった(高額になった)ことが更に価値を増したことにある意味面白さを感じます。ちなみにあまりに小さいので紛失を度々するというお粗末な事態も起こってることに…。 内容は所有者のくだりが長いので読みづらいです。☆2.5

  • りえこ

    とても興味深く、夢中で読みました。夢があって、素敵な物語。切手に惹かれる人々が皆とても個性的で面白かったです。

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