ジェフリー・s・ローゼンタール

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それはあくまで偶然です 運と迷信の統計学 ハヤカワ文庫

ジェフリー・s・ローゼンタール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150505929
ISBN 10 : 4150505926
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

7回雷に打たれた人、名選手の56試合連続安打、生き別れの父娘の仕事や生き方がそっくり…とてつもない幸運や不運のなせるわざと思える事象も、実はすべて「偶然」に過ぎない。ではなぜ、人はそこに「必然」を見出してしまうのか?こうした性向がもたらす損や不合理とは?確率・統計を専門とする数学者が、ランダム性にあふれた世界の諸事象を読み解き、思考の罠を回避するためのリテラシーをユーモアを込めて説く。

目次 : あなたは運を信じていますか?/ ラッキーな話/ 運の力/ 私が生まれた日/ 私たちは魔法好き/ 射撃手の運の罠/ 運にまつわる話、再び/ ラッキーなニュース/ この上ない類似/ ここらでちょっとひと休み―幽霊屋敷の事件〔ほか〕

【著者紹介】
ジェフリー・S・ローゼンタール : 1967年生まれ、トロント大学教授(統計学)。ハーヴァード大学で数学の博士号を取得。多数の学術論文があるほか、前作『運は数学にまかせなさい』は14カ国で翻訳されるベストセラーとなった。コンピュータゲームのプログラマー、ミュージシャン、コメディアンなどの顔ももつ。「13日の金曜日」に生まれたにもかかわらず、とても幸運な人生を送ってきた

石田基広 : 徳島大学大学院社会産業理工学研究部教授

柴田裕之撮影 : 翻訳家。早稲田大学・Earlham College卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はるき

     論理的なのに、ほのかにユーモラス。学者として偶然を(ロマンを)否定しつつ、ちょっとその魅力に魅せられている。そうです、そういうことなんです。人間は偶然をドラマティックに考えるのが好きなんです。面白かった。

  • Katsuto Yoshinaga

    如何に迷信と無縁でいられるか、について統計学者である著者が確率論と実例により解説した一冊。ポイントは、「真の技能」「まぐれ当たり」「散弾銃効果」「大勢の人」「特大の的」「偽薬効果」「バイアス観察」といった「可能な説明」について簡便にまとめた第6章「射撃種の罠」に集約され、その後の章は応用編/実践編といった体裁。数学好きでないと少々骨が折れる内容だが、癌に罹患した読者からの「罹患したことが罰でも過失でもなかったことがわかって楽になった」という献辞を送られたくだりに感動。無神論者で数学者って素敵だわ

  • らくだ

    統計学者が世の中にある「奇跡」「必然」の物語が単なる偶然であるとユーモラスに喝破します。

  • 花梨

    いや素晴らしい。統計学は難しいという印象しかなかったが、この本に出会えて良かった。筆者は筋金入りの無神論者で合理主義で、多才であらゆる面を統計学に昇華させて執筆した印象を受ける。読みやすいのはそのせいではないか。「私たちは、自分の不運には特別な意味がないと悟ることができれば、その不運について自分を責めることをやめられるかもしれない。」(p206) ある種の人たちの助けになる一冊だと思える。一つ気になったのは訳のせいか分からないが、女性の方が迷信を信じやすいという印象を持っているのかもしれない。

  • むらむら

    統計学者が多彩な例で「幸運」を論破する内容。統計的な話はp値の話くらいで気軽なエッセイという趣で肩透かしだったが、マニアックに幸運の例を一杯挙げてくれてて、逆に幸運ってあるのかも?って気になる(笑)。エピソードでは大統領選の話(17章)、講演会でジャグリングした話(15章)、宝くじの不正の話(14章)あたりが面白かった。自分は宗教も幸運も、他人に迷惑かけない程度に信じるのはいいんじゃね?って立場なので、概ねこの人に同意。

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