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最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選 海外文学セレクション

ジェフリー・フォード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488016838
ISBN 10 : 4488016839
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。指で絹をなでたときには、レモンメレンゲの風味とねっとりした感触を舌に感じる。ぼくは「共感覚」と呼ばれるものの持ち主だった―コーヒー味を通してのみ互いを認識できる少年と少女の交流を描くネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」、エミリー・ディキンスンが死神の依頼を受けて詩を書くべく奮闘する「恐怖譚」、マッドサイエンティストが瓶の中につくりあげたメトロポリスの物語「ダルサリー」、町に残される奇妙なしるしに潜む魔術的陰謀を孤独な男女が追う表題作ほか、繊細な技巧と大胆な奇想に彩られた全十四篇を収録する。

【著者紹介】
ジェフリー・フオード : 1955年ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校で創作を学ぶ。世界幻想文学大賞を七回、シャーリイ・ジャクスン賞を四回受賞したほか、『ガラスのなかの少女』でアメリカ探偵作家クラブ賞オリジナルペーパーバック部門、「アイスクリーム帝国」でネビュラ賞ノヴェレット部門を受賞するなど、ミステリやSFの分野でも高い評価を受けている

谷垣暁美 : 翻訳家。1955年生まれ。ニューヨーク市立大学ハンターカレッジ大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    読了後、表紙を見たら各短編のモチーフが散りばめられていてニヤリとせずにはいられない。孤独や虚無が癒される喜びがエッシャーの騙し絵のように見る視点が移り変わっていく様に幻惑されるのがジェフリー・フォード作品の醍醐味だと改めて実感しました。「アイスクリーム帝国」は共感覚者の無理解さの為の孤独が痛々しい。そして珈琲が導くロマンスかと思いきやのラストに瞠目してしまう。「タイムマニア」は時計狂いの意味かなと思っていたらまさかの香草のタイム!そして人の秘密をばらし、疎外させる牧師なんて絶対、碌な者じゃないぞ・・・。

  • 小太郎

    今年読んだ短編集でもベスト10入りするほどの秀作でした。14篇の幻想、ファンタジー、SF、不条理などあらゆる要素が百花繚乱。どれもが明晰な文章でストーリーテリングもしっかりしてるし読み応え十分な一冊でした。以前「白い果実」を読んだ時は幻想小説色が強くてこんなにしっくりした感じではなかったのは訳者の違いかな? この中では「アイスクリーム帝国」最初がこれなんでやられてしまった感はあるんですが。「最後の三角形」「ナイト・ウイスキー」「タイムマニア」が良かったです。前の短編集「言葉人形」も読まなくちゃ ★4

  • ぽてち

    読み友さんのレビューで知った作家&書籍。最初の作品、「アイスクリーム帝国」を読み終え、興奮に震えた。共感覚で作曲するぼくが、コーヒーを介してのみ会える少女との交流を描いた作品だ。間違いなく大好物である。14篇の作品はSFやファンタジー、ホラーにミステリーと多様なジャンルにまたがる。日本で編まれた短篇集なのでバラエティーをもたせたようだ。そのどれもが驚くほどの完成度と面白さを備え、さらに文学的な香りもする。珠玉の作品揃いで、ベストを選べないほどだ。こんな作家の存在を見落としていた自分に腹が立つ。

  • tosca

    14篇の短編集、敢えてジャンル分けするならばファンタジー、ホラー、SFと色々あるが、どれも濃厚で素晴らしい。どこから出てくる発想かと思えるようなストーリーに引き込まれる。ただし、ほぼどの作品も結末がヤバい。読者の想像力とか頭の良さ?を試されているような終わり方で、どう捉えてよいか理解が難しい。ストーリーはすんなり理解できるのに、ラスト10行とかラスト1ページで路頭に迷う。読後に話し合いたい、読んだ人の意見を聞きたい、そんな作品ばかり。ジェフリー・フォード気に入った。

  • フランソワーズ

    幻想文学とSF小説の短編集。エミリ・ディキンスンを主人公にしたということで手に取った本で、エミリの詩集を引っ張り出しながら読んだ。よく反映された彼女のキャラと小説の中で生きる姿を堪能させていただきました。幻想・SFのジャンルはあまり読んで来なかったので、ところどころ困惑してしまったものの(理科チックなものがニガテなので)、どこかロマンティックであったり、結末にペーソスがあったり、なかなか心に響くものがありました(表題作や『アイスクリーム帝国』、『ナイト・ウィスキー』、『エクソスケルトン・タウン』は○)。

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