ジェイムズ・リー・バーク

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磔の地 新潮文庫

ジェイムズ・リー・バーク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102409817
ISBN 10 : 4102409815
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ルイジアナ州アイビーリア郡。刑事ロビショーのもとに、かつて私刑により父親を磔殺された写真家ミーガンが訪ねてくる。窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されていると訴えてきたのだ。真相を探るうち、件の囚人の妻の自殺、レイプ犯らの殺害と、様々な悲劇が表面化し、かつての磔の惨劇へと結びつく‥‥。米南部ミステリーの巨匠が犯罪小説に文学性を吹き込んだCWA最優秀長篇賞受賞作!

【著者紹介】
ジェイムズ・リー・バーク : 1936年、テキサス州ヒューストン生れ。ミズーリ大学で学士号及び修士号を取得。’65年にHalf of Paradiseで作家デビュー。’87年発表の元警官デイヴ・ロビショー・シリーズ第1作『ネオン・レイン』が話題となり、第3作『ブラック・チェリー・ブルース』でMWA最優秀長篇賞を受賞。第10作『磔の地』(’98年)でCWAゴールド・ダガーを、別シリーズ作品『シマロン・ローズ』(’97年)とシリーズ外作品『破れざる旗の下に』(2023年)でMWA最優秀長篇賞を受賞

吉野弘人 : 山形大学人文学部経済学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    癖の強い人物が次から次へと出て来て、本筋の事件に関係あったりなかったり、落としどころがよくわからないまま終わったな⋯と思っていたら解説読んで吃驚のシリーズ十作目。そうなってくると話は別で、他も読んでみないことには判断つかない点が多し。終わり方が綺麗で、抑制のきいた一人称もかなり好み。ひょっとすると大好物な部類なのかもしれない。アメリカ南部のリアルな空気感を知らないと嵌まれないタイプの作品なのかという懸念もあるが、折を見て他作品も読もうと思えるだけの引っ掛かりはある。それ次第で評価はまったく変わりそう。

  • maja

    刑事ロビショーのもとに今では社会派の写真家として活躍するミーガンが現われる。拘置中のある男が看守から虐待されているという。が、彼女は何らかの理由でロビショーを必要としていて・・。歴史や風土を窺いながら、ロビショーの心情とともに描かれていく現在・過去の事件が錯綜する登場人物たちのドラマが印象派の絵画のような南部の情景描写に重なっていく。熱量にあてられて把握できないまま読み終えてしまったところもあり。

  • わたなべよしお

    ロビショーさんに会うのは、四半世紀ぶりかなぁ。シリーズ初期の作品は大好きで読んでいた。ロビショーは相変わらず堅苦しくて、ハードボイルド、作品も抒情性に満ちている。米国南部の暗い歴史をも語りつつ「土地」そのものを描いているとも言えそうな作品だ。それにしても、話を複雑にし過ぎたかなぁ。じっくり味わうべきだとは思うけど、一度、普通に読むだけで、全体を堪能するには厳しい中身になっている。とはいえ、バークさんの作品は、もっと翻訳してほしい。

  • pulp

    ルイジアナ州、過去にリンチで磔にされて殺された運動家の娘で、今は写真家になったミーガンが、刑事のロビショーのもとにやってくる。拘置中の知り合いの黒人が看守に虐待を受けているというのだ……。ミステリとして読むと、複数の出来事が並行して進行するので、なんだか焦点がぼやけてしまった印象。結構複雑なプロット。私には難物だった。読み進めるのになかなか苦労したが、情景や心象の描写が濃いので、そういうのが好きな人向きかな。犯罪を描いてはいるが、これはアメリカ南部を舞台にした文学として、じっくり読むべき小説なんだろう。

  • 練りようかん

    看守からの虐待を訴えた黒人。その妻がのこした手紙は胸苦しさを覚えるものだった。また、法では裁けなかった白人兄弟を殺した者たちも気になり、生殺与奪の権は何の下にあるのかと思わせる物語世界だ。脅し、暴力、詐欺、報復の連続で件の妻も自殺かは怪しく、どことどこの殺人が結びついているんだ!と頭を抱える展開。舞台はアメリカ南部。湿地の光を吸収して暗く反映するような、負のポテンシャルが個人と出来事にそのまま転換される印象だ。これは人種的不公正の問題ではなく人の罪深い性、という一文が深く頷ける救いのない重さが残った。

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