ジェイミー・バートレット

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操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか 草思社文庫

ジェイミー・バートレット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794224743
ISBN 10 : 4794224745
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
秋山勝 ,  
追加情報
:
320p;16

内容詳細

デジタル・テクノロジーが国境や民族を超えて繋がる自由で民主的な世界を産み出す一方で、誰にも予想できなかった事態が起こっている。SNSやビッグデータ、AIの進化が、社会システムの基層を大きく変え、「人間」そのものを変えつつあるのだ。ネットは人々の感情を増幅させ、共有される匿名の怒りが世界を分断する。データ分析は、選挙や政策決定にも影響を及ぼしている。さらにプラットフォームを握る企業が市場を独占し、AIによる労働環境は所得の格差を拡大し、社会の分断はますます拡がっていく。テクノロジーがもたらす新たな社会課題を乗り越える解決策をデータテクノロジーの専門家が指し示す。

目次 : イントロダクション テクノロジーが社会を破壊する?/ 第1章 新しき監視社会―データの力は自由意志をどのように操作しているのか/ 第2章 「部族」化する世界―つながればつながるほど、分断されていく/ 第3章 ビッグデータと大統領選―デジタル分析が政治のあり方を揺るがす/ 第4章 加速する断絶社会―AIによって社会はどうなるのか/ 第5章 独占される世界―ハイテク巨大企業が世界をわがものとする/ 第6章 暗号が自由を守る?―国家を否定する自由主義者たち/ 結論 ユートピアか、ディストピアか/ エピローグ 民主主義を救う20のアイデア

【著者紹介】
ジェイミー・バートレット : イギリスのシンクタンク「デモス(Demos)」ソーシャルメディア分析センターのディレクター。ジャーナリスト。専門はオンライン上の社会運動やテクノロジー、ビッグデータの調査手法の研究。2018年にはBBCでシリーズ「シリコンバレーの秘密」を担当している

秋山勝 : 立教大学卒業。出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さぜん さん

    デジタルテクノロジーによって知らぬ間に監視され誘導されていたとしたら?簡単・便利と引き換えに個人情報を提供していることにあまりにも私たちは無防備だ。コロナ禍において政府への信用も下落し、デジタル化に乗り遅れた日本はあらゆる問題が露呈している。プラットフォームをもつ企業による独占は権力と富の集中による格差と分断を引き起こし、民主主義とは程遠い社会の到来が近づいている。本書が鳴らす警鐘も大きな力によって届かないかもしれない。考えることをやめてしまった未来は明るいのか?

  • 駒場 さん

    ケンブリッジアナリティカの事件があって「なんかよォ〜、デジタルテクノロジーって俺たちの仕事を奪うだけじゃなくてもしかして民主主義、破壊しちゃうんじゃね〜!?」と思われるようになったが、その辺りのことを広く書いている。有権者との関係をめぐる真摯な努力のないアルゴリズムが手がけた広告に、ごく少数の技術的専門集団に集権化し、職業が失われ中間層が沈没するバーベル型経済がやってくる!モラルと政治の大部分の判断をコンピュータに委ね始める「モラル・シンギュラリティ」は意外と近いのかもしれない

  • 日の光と暁の藍 さん

    民主主義国家において、独裁に至る構造的要因が現代社会に増幅してきている。その一つがテクノロジーである。民主主義を成り立たせる要素はいくつもある。経済格差が少なく、中間層が厚いこと。寛容な精神。信頼に足る政府。インターネットを始めとするテクノロジーは、これらを毀損すると、著者は述べる。社会がテクノロジーに依存すればするほど、技術を持つ者と持たない者の格差は広がる。ネット上のコミュニケーションは相互理解を促すことなく、自らの意見を更に極端にする。テクノロジーは税基盤を縮小し、無能な政府に国民は諦めを持つ。

  • 日の光と暁の藍 さん

    著者が本書で危惧するのは、デジタルテクノロジーの発達が、民主主義を脅かしている、というものだ。著者が言う民主主義とは、話し合いによる妥協や、相互理解といったもので、アイデンティティや公平、自由の保護といったものを含む。テクノロジーは社会を分断し、妥協や交渉の余地を無くしてしまう。また、自分の意思決定が実は広告によって誘導されたものとも知らずに行われ不平等は拡大する。民主主義という政治体制が、封建主義、絶対君主制、共産主義といった過去の政治体制と同様に消え去る日も近いのでは。だって機能していないじゃないか。

  • 藤井宏 さん

    デジタルテクノロジーは民主主義への脅威になりうることに警鐘を鳴らす書。SNSや検索サイトでの書き込みは個人の趣味・し好を反映し、アルゴリズムに従って個々にあった広告が打たれるのだが、選挙活動にも利用され、少数の大資本家の都合のよい選挙結果そして社会制度になるように用いられているとのこと。米国大統領選挙の事例が示されている。身近なところでは、最近ある政党の政治家の広告がよくユーチューブで流されているが、その選択が単に自分の居住地だけで決められていることを願うものだ。

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ジェイミー・バートレット

イギリスのシンクタンク「デモス(Demos)」ソーシャルメディア分析センターのディレクター。ジャーナリスト。専門はオンライン上の社会運動やテクノロジー、ビッグデータの調査手法の研究。2018年にはBBCでシリーズ「シリコンバレーの秘密」を担当している

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