Books

ベル・ジャー I Am I Am I Am

シルヴィア・プラス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794974358
ISBN 10 : 4794974353
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も――。
ピュリツァ―賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳。

優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、
夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、
空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。
そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。

世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、
英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。
海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾!

【著者紹介】
シルヴィア・プラス : 1932‐1963年。ボストン生まれ。詩人、作家。8歳から詩を、9歳から物語を書き始め、10代から作品が雑誌に掲載される。1955年にスミス・カレッジを卒業後、フルブライト奨学金でケンブリッジ大学へ留学。1960年に詩集『The Colossus』を出版。1963年、唯一の長編小説である『ベル・ジャー』を別名のもと出版。同年、自ら命を絶つ。1982年、詩集『The Collected Poems』でピュリツァー賞を受賞。本書『ベル・ジャー』は英米だけで430万部以上を売り上げた世界的ベストセラーであり、現在も多くの読者の心を掴んでいる

小澤身和子 : 東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。「クーリエ・ジャポン」の編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • どんぐり

    1960年代、詩人シルヴィア・プラスがオーブンに頭を入れてガス自殺を図ったことで知られる。本書は、彼女の半自伝的小説で、1953年にローゼンバーグ夫妻が電気椅子で処刑された年、主人公がファッション雑誌のインターンに選ばれ、ニューヨークで1か月を過ごすところから始まる。華やかな世界に馴染めず、次第に精神の均衡を失っていく。恋人バディの結核療養、母との複雑な関係などが重なり、死への衝動に駆られて自殺を試みるが未遂に終わる。→

  • buchipanda3

    「奇妙で、蒸し暑い夏」、冒頭から気怠さと共に不穏さを匂わす始まり。1950年代のアメリカが舞台の自伝的小説。エスターは優等生な面があり、素直な感情に反して自分を繕う19歳。内面では過去の母親世代の生き方に反発し、今の彼氏との関係のバランスに悩むが、さらにこの夏、作家の道に挫折を覚え未来の自分を見失う。自我を求め彷徨う彼女にはこの世界はガラス鐘が頭を覆うように息苦しく歪んで見えた。その悪い夢を彼女は全部覚えていると言う。忘れれば楽になる。でもそれは自己の風景。自らの弱さも歪みも洗い浚い描く筆致に気概を見た。

  • ネギっ子gen

    【ベル・ジャーの中で、死んだ赤ん坊みたいに無表情で動かなくなった人間にとっては、この世界そのものが悪い夢だ】ピュリツァー賞の詩人が別名で出版した唯一の長編小説の新訳。ベル・ジャーとは、実験などで使われる上から被せる形の硝子容器のこと。冒頭で、<奇妙で、蒸し暑い夏だった。その夏、ローゼンバーグ夫妻は電気椅子にかけられ、わたしは自分がニューヨークで何をしているのかよくわからずにいた>ときて、大学生・エスターは精神病院で“電気ショック療法”を――。“ノイローゼ”や“自殺”が出始める頃からの記述が、心を抉る……⇒

  • pohcho

    成績優秀な女子大生エスター。目の前に広がるいくつもの未来の可能性。でも、何をやりたいのかわからないし、どれか一つを選ぶ勇気もない。よくある若者の青春物語かと思って読み進めたら、彼女は次第に精神のバランスを失っていく。肥大化する自意識に蝕まれていく心。自殺未遂と精神病院への入院(インスリンショック療法やロボトミー手術など、昔の精神科の治療法が恐ろしい)作者自身も本の出版後間もなく自死されていて、むきだしの心がダラダラと血を流し続けているかのような小説だった。

  • ちゅんさん

    ベル・ジャーとは実験などで使われる上から被せるガラス容器のこと。エスターの生きづらさや閉塞感をうまく表している。繊細すぎるエスター、繊細さとは短所なのか。終始重く暗い内容なのになぜか美しさを感じた。最後の場面はハッピーエンドだと信じている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items