Composer's Notebook Vol.2 -From My Bookshelf, Flute Concerto No.1, Farewell Nocturne : Behzod Abduraimov(P)Jasmine Choi(Fl)Kyiv Virtuosi, etc

ウクライナ出身のショール作品第2集にアブドゥライモフ登場

現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショール（ショー）。彼の作品は国際的に活躍する音楽家たちによって多くの演奏や録音が行われています。
　このアルバムにはショールの3作品を収録。幼い頃、彼の寝室の本棚にあった児童文学の名作にインスパイアされたという『私の本棚から』は、文学と音楽の融合をテーマに各々の登場人物を音で表現。作品全体を本棚のように仕上げています。登場するキャラクターにはシンデレラやドン・キホーテ、トム・ソーヤーなどのおなじみの人物たちをはじめ、「ノートルダム・ド・パリ」のクァジモド、そしてヤヌシュ・コルチャックの「マチウシ1世」などが含まれ、曲の終わりではシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をロマンティックに描いています。『別れの夜想曲』は『私の本棚から』のアンコールの役割を担う短く親しみやすい作品。グリンカ作品に着想を得ながらも、ショールは新たな方向性を模索し、豊かな和声と装飾を与えることでより深い作品を作り上げました。この2作品でピアノを担当するのがウズベキスタン出身のアブドゥライモフ。作品の個性を引き出す見事な演奏を聴かせます。
　3曲目のフルート協奏曲は、ショール自身の『クラリネット協奏曲』を編曲したもので、快活でエネルギッシュな第1楽章、抒情的な第2楽章、明るい結末を迎えるロンド形式の第3楽章で構成されており、この演奏でのソリスト、ジャスミン・チェイの技量も存分に楽しめます。（輸入元情報）


【収録情報】
アレクセイ・ショール：
1. ピアノと管弦楽のための組曲第2番『私の本棚から』（2019、ピアノと弦楽オーケストラ版 2021）
　I. シンデレラ
　II. ドン・キホーテ
　III. ム・ソーヤー
　IV. クァジモド
　V. ハートの女王
　VI. ダルタニアン
　VII. マチウシ1世
　VIII. ロミオとジュリエット

2. 別れの夜想曲『ミハイル・グリンカへのオマージュ』（2019、ピアノと弦楽オーケストラ版 2021）
3. フルート協奏曲第1番変ロ長調（2019/2021、クラリネット協奏曲の改作）

　ベフゾド・アブドゥライモフ（ピアノ：1,2）
　ジャスミン・チェイ（フルート：3）
　キーウ・ヴィルトゥオージ
　マッシミリアーノ・カルディ（指揮：1,2）
　ドミトリー・ヤブロンスキー（指揮：3）

　録音時期：2023年2月21日（3）、3月21日（1,2）
　録音場所：イタリア、The Teatro Marrucino, Chieti
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　世界初録音（3）