イディル・ビレット／シューマン・エディション（８ＣＤ）

イディル・ビレット／シューマン・エディション（８ＣＤ）

イディル・ビレットにとって、シューマンは特別な存在です。例えばディスク８に収録されている『幻想小曲集』は1959年に彼女がパリでLPに収録したもの。当時17歳であった彼女の瑞々しい感性は、2000年に再録した同じ曲にも見事に引き継がれています。また若き彼女が演奏した『クライスレリアーナ』はアルトゥール・ルービンシュタインに絶賛されました。ピアニストとして経歴を積み重ねている彼女ですが、その節目節目には必ずシューマンがあったと言っても過言ではありません。
　そんなビレットのシューマン、最初のピアノ協奏曲から魅了されること間違いありません。独特の歌いまわしとリズム感には痺れます。名手ヴィットの振るオーケストラも彼女にぴったりと合わせています。ディスク８は若き彼女のラジオ・インタビューを含む興味深い内容です。ベートーヴェンとは違った面持ちを魅せるビレットのシューマン。これは面白いです。（NAXOS）

【収録情報】
Disc1 （8571307　新編成）
シューマン：
1.　ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
2.　序奏とアレグロ・アパッショナート（コンツェルトシュテュック）ト長調 Op.92
3.　序奏と協奏的アレグロ Op.134

　ビルケント交響楽団（1）
　ポーランド国立放送交響楽団（2,3）
　アントニ・ヴィット（指揮）

　録音時期：2006年11月（1）、1996年8月（2,3）
　録音場所：アンカラ、ピルケント・シンフォニー・ホール（1）　カトヴィツェ、ポーランド国立放送ホール（2,3）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc2 （8571291）
● アベッグ変奏曲 Op.1
● ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22
● 幻想曲 ハ長調 Op.17
● トッカータ ハ長調 Op.7

　録音時期：2012年1月
　録音場所：アンカラ、ピルケント・シンフォニー・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc3 （8571292）
● クライスレリアーナ Op.16
● 花の曲 変ニ長調 Op.19
● ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26

　録音時期：2012年1月
　録音場所：アンカラ、ピルケント・シンフォニー・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc4 （8571298）
1.　色とりどりの小品 Op.99
2.　幻想小曲集 Op.12

　録音時期：1983年（1）、2000年（2）
　録音場所：ダブリン（1）、ニュルンベルク（2）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc5 （8571301）
● 蝶々 Op.2
● 謝肉祭 Op.9
● アラベスク ハ長調 Op.18
● 森の情景 Op.82

　録音時期：2013年5月
　録音場所：ブリュッセル
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc6 （8571305）
1.　ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
2.　交響的練習曲 Op.13

　ボルサン四重奏団（1）

　録音時期：2014年5月
　録音場所：ハイデルベルク
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc7 （8571305）
● シューマン：子供の情景 Op.15
● チャイコフスキー：若い人のためのアルバム Op.39
● ドビュッシー：子供の領分

　録音時期：1993年5月
　録音場所：ハイデルベルク
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

Disc8 （8571308　未発売）
● ラジオ・インタビュー（1949年）
● C.P.E.バッハ：ソルフェッジョ ハ短調 Wq.117-2, H.220
● F.クープラン：クラヴサン曲集第3巻、第18組曲〜修道女モニク
● F.クープラン：クラヴサン曲集第3巻、第18組曲〜ティク−トク−ショック、またはオリーヴしぼり機
● J.S.バッハ：平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ第3番嬰ハ長調 BWV.848
● ベートーヴェン：7つのバガテル Op.33〜第1番変ホ長調
● ドビュッシー：子供の領分〜グラドゥス・アド・パルナッスム博士
● ラジオ・イントロダクション（1953年）
● D.スカルラッティ：ソナタ ト短調 K.12, L.489, P.68
● J.S.バッハ：半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
● ドビュッシー：子供の領分〜小さな羊飼い
● ブラームス：6つのピアノ小品 Op.118〜第6番：間奏曲変ホ短調
● シューマン：幻想小曲集 Op.12

　録音時期：1949年、1953年、1959年
　録音場所：パリ
　録音方式：モノラル

　イディル・ビレット（ピアノ）