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(Saxophone)Arpeggione Sonata: 雲井雅人(Sax)伊藤康英(P)+winterreise

Schubert (1797-1828)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALQ0008
Number of Discs
:
1
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

雲井雅人、あふれる歌へのオマージュ


アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D-821
作曲:フランツ・シューベルト 編曲:雲井雅人

物語・冬の旅
〜アルト・サクソフォーン、ピアノとナレーションのために

作曲:フランツ・シューベルト 編曲:伊藤康英
原詩:ヴィルヘルム・ミュラー ナレーション・テクスト&訳詞:林望
演出:松本重孝

雲井雅人、アルト・サクソフォーン
Masato KUMOI, Alto Saxophone
伊藤康英、ピアノ(ベーゼンドルフアー)
Yasuhide ITO, Piano(Bosendorfer)
布施雅也、歌&ナレーション
Masaya FUSE, Songs and Narration

2004年7月 神奈川県立相模湖交流センターにおける録音


アルペジョーネ、ライエル、そしてサクソフォーン
このアルバムの中に登場するいくつかの楽器のことについて、はじめにお話しておきたいと思う。

「アルペジョーネ・ソナタ」の題名になっている「アルペジョーネ」という楽器は、今ではまったく廃れてしまった擦弦楽器(弦を弓で擦って発音する楽器)である。ギター・チェロとも呼ばれ、19世紀のはじめにウィーンのシュタウファーによって発明されたが、登場から10年足らずで姿を消してしまったらしい。ギター型の胴とフレット付きの指板を持ち、6本の弦をチェロのように弓で弾く折衷的な楽器である。その音色は、いわゆる「障り」の成分の多い民族楽器的な傾向を持つ。「アルペジョーネ・ソナタ」が、いくぶんハンガリー風な特長を持つのも、シューベルトがこの音色に触発されてのことだったかもしれないと私は感じている。

「物語・冬の旅」の中に幾度か現れる「辻音楽師」が奏でるのが、「ライエル」という楽器である、この楽器は、中世からの長い歴史を持つ擦弦楽器だが、現在ではほぼ廃れてしまった。ライヤー、ハーディー・ガーディーなどとも呼ばれる。ヨーロッパの放浪音楽家たちによって奏されることが多かったため、この楽器にはややネガティブなイメージがつきまとう(グローブ音楽辞典日本語版のハーディー・ガーディーの項の挿画などは、かなりぐっと来るものがある)。リュート型の胴を持ち、弓で弾くかわりに、松やにを塗った木の円盤をハンドルでぐるぐる回し、それでもって弦を擦って演奏する。その音色は、バグパイプの弦楽器版といったところであろうか。

そして、ここで私の奏しているのが「サクソフォーン」である。この楽器は、真鍮という金属でできているが、これでも木管楽器の仲間に属する。19世紀の半ば、ベルギーの楽器製作者アドルフ・サックスによって、木管と金管の中間的音色を出すことを目的として発明されたという出自を持つ、やや折衷的な楽器である。

同様に19世紀ごろに登場した楽器であるヘッケルフォーン(ヘッケルの発明した一種のバリトン・オーボエ)やサリュソフォーン(サリュスの発明したダブルリードの真鍮製木管楽器)などいった管楽器がその後流行らなかったのに比べ、幸いなことに、サクソフォーンはその後も命脈を保ち現在まで発展を続けている。吹奏楽の中で木管と金管の響きを融和させる役割を果たすほか、ジャズの花形楽器として知られている。最近ではクラシック音楽界でも活躍するようになってきており、全国のほとんどの音楽大学にサクソフォーン科があるほどである。(ライナーノートより)

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