シャーリイ・ジャクスン

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絞首人

シャーリイ・ジャクスン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784892571190
ISBN 10 : 4892571199
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わたしはここよ―謎めいた少女に導かれて乗る最終バス、彷徨い歩く暗い道。

【著者紹介】
シャーリイ・ジャクスン : 1916年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。シラキュース大学卒業。1940年、評論家のスタンリー・エドガー・ハイマンと結婚。1965年没

佐々田雅子 : 1947年生まれ。立教大学英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ゆかーん

    妄想癖…。彼女の頭の中は一体どこまでお花畑なのでしょう…。小説家の父のせいで、周りから作家になることを期待され、ギスギスした生活を送る少女。そのせいで、空想上に謎の刑事を登場させ、何もない空間に向かって、勝手に自問自答する姿はホラーそのものです…。大学生活でも、個性的なクラスメイトや先生のせいで、ますます悲観的になってしまう少女…。最終的に、彼女はトニーと共に、出口のない世界へと誘われるのでしょうか。なかなか入り込みにくい文章でしたが、シャリーの心の闇をそのまま表現したような、独特な世界観を堪能しました。

  • 星落秋風五丈原

    ヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』のモチーフになった事件にインスパイアされた作品。居場所をうまく見つけられない女子大生ナタリー。ト二―はナタリーの作り出した幻影。10代の頃、どうして自分は回りとうまくいかないのだろう?と一度でも悩んだことのある人には覚えがあり過ぎて「うわぁぁ」となってしまう。

  • ノコギリマン

    シャーリイ・ジャクスン。 初期の長篇ということで、まだまだ「こちら側」にいる物語なんだけど、その後の物語につづく不穏な雰囲気はすでに感じられる。っていうか、もうシャーリイ・ジャクスンってだけでなんでもいいんだけどな笑

  • くさてる

    さまよっている。どこにもたどりつかずに、ただよっている。見える世界のすべてが膜につつまれたように曖昧なのに、苦しさや悲しみ、孤独や怒りだけは生々しい。ここで描かれているのは少女のさまよいだけれども、怖ろしいことにジャクスンの世界では、大人の女性も、若妻も、中年女も、老女も、みなどこかにさまよってしまう。ふと足を踏み外して日常でない世界に足を踏み入れて、誰もそこから抜け出せない。もしかして、それが女性であるということなら、こんなに悲しく怖いことはないのだけれど。

  • jamko

    現実のきわきわのところを必死でよたよたと歩いてる。だけど気付けば現実は悪意を持ってナタリーもわたしもはじき飛ばしていた。戻れる気がしない。戻ったとしても、という絶望。シャーリー・ジャクスンは10年くらい前に読んだ『くじ』という短編集以来なのだけど、邦訳されてるものは全部読みたいと思った。あと訳者あとがきにヒラリー・ウォー『失踪当時の服装は』との関連が出てきて驚いた。好きなミステリなので。そっちも改めて読み返したい。

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