シャーウッド・アンダソン

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トウモロコシの種蒔き S・アンダーゾン短編集

シャーウッド・アンダソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784434243370
ISBN 10 : 4434243373
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アメリカ文学史上極めて重要な位置づけをされている作家、シャーウッド・アンダーソン。世の不条理や様々な人間模様、あるいは人の深層心理の綾をその鋭い観察眼で抉り出す。単行本未収録の短編15編を収録した傑作短編集。

【著者紹介】
シャーウッド・アンダーソン : 1876年、オハイオ州キャムデン生まれ。高校を中退後、軍隊に入隊。その後さまざまな職を転々とし、1913年にシカゴに居を移し、執筆活動を始める。1919年、オハイオ州の小さな田舎町を舞台にした短編集『ワインズバーグ・オハイオ』を発表。E・ヘミングウェイ、J・スタインベック、R・カーヴァーなど、多くの作家に影響を与えている。1941年没

後藤健治 : 1966年1月14日生まれ。青山学院大学文学部フランス文学科卒。北星学園大学で翻訳法の講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ココロココ

    シャーウッド・アンダーソンという名前は、初めて聞いた。 あまりアメリカ文学は読まないが、やはりアメリカらしいと感じた。 15編からなる短編集。 ヘミングウェイにも影響を与えた作家。 やはり訳が良いのか、非常に読みやすかった。 平凡な日常を書いているので、驚きというものはないが、文章がうまいと思う。 表題作の『トウモロコシの種蒔き』が印象に残った。 アメリカ文学にも、色々面白いものがあると思うので、他にも探してみたい。

  • 三柴ゆよし

    シャーウッド・アンダーソンの単行本未収録作品をまとめたもの。未収録と聞くと玉石混交なのかともおもうが、吃驚するほど質が高い。アンダーソンの短篇には外れがない。いずれの作品でもありふれた人生に不意にあらわれる真実の瞬間を描いており、それは心温まるものであったり不気味なものであったり色彩は様ざまだが、およそ短篇小説の本質を見事にあらわしたものだ。翻訳の問題もあるかもしれないが『ワインズバーグ、オハイオ』を読んだときよりも文体に無骨な印象を受けた。

  • ぺったらぺたら子 

    単行本未収録作を年代順に集めただけなのだが、無作為な感じが却って1人の男の顔をくっきりと浮かび上がらせる。冒頭に「妹」があるのが重要。これは珍しくチェーホフ的と言うよりカフカ的だが、近親相姦的な兄妹の愛の中に、実は芸術の実体(ミューズ)とそれを描き留める者(作家)との関係が浮かび上がる、という永遠の深みを湛えた4頁。どうだ。唸ったよ。人間とはどんなに脱臭しようが人間臭いものであって、著者はその姿を既存の価値観によって裁く事なく陳列して見せる。そこに何故か人間性の肯定感が滲むという温かみ。どれも最高。読め。

  • kaoriction

    静かなる「生」、淡々と己れの生き方を見つめて。世の中の不条理にも、人間の理不尽さにも、動かされることなく自問自答し黙々と、粛々と、惑わされず、迷わされずに生きる。人間をときに厳しく、ときに優しく見つめながら。男の生き方、男の小説。 全く古びない、それどころかいまの時代だからこそとも思える S・アンダーソン。単行本未収録の短編15編を収録した傑作短編集。ヘミングウェイに影響を与えたのは頷ける。「嘘は吐き通せば、嘘でなくなる」「白い筋」「トウモロコシの種蒔き」が好きだ。柏艪舎モニター2冊め。次は何を読もう。

  • kibita

    ヘミングウェイやスタインベックに影響を与えた師匠的な作家だというのは、何となく分かる。性衝動に突き動かされる男くさい短編が幾つか、でも正直でむしろ堂々としているな。好みは表題作『トウモロコシの種蒔き』自慢の息子の訃報を聞いた老夫婦が黙々と夜中にした事…、死んでやれと思ったけど、俺死ぬかと思ったよ、の『ハリー、達観する』、新聞配達少年が配達先の老婆から遺言で土地を相続する事になった『土地所有者』、暇つぶしのイジメやり過ぎた『誰も笑わなかった』。人生の機微を味わう。『ワインズバーグ〜』を再読したくなった。

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