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ドキュメント民営刑務所 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス 創元ライブラリ

シェーン・バウアー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488070908
ISBN 10 : 4488070906
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

身分を隠し、刑務官としてアメリカの民営刑務所に潜入したジャーナリストの著者が見たのは、信じられない世界だった――。民営刑務所の暗部を暴く、傑作ノンフィクション!(単行本『アメリカン・プリズン』改題文庫化)

【著者紹介】
シェーン・バウアー : ジャーナリスト。マザー・ジョーンズ誌の元シニア・レポーターで、ナショナル・マガジン・アワード(報道部門)、ゴールドスミス・プライズ(調査報道部門)、マイケル・ケリー・アワード、ヒルマン・プライズ(雑誌ジャーナリズム部門)など、20以上の受賞歴を誇る

満園真木 : 東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • SAT(M)

    アメリカでは一部の刑務所が民営化されているそうで。そんな刑務所に身分を隠して雇用されて、塀の中を内偵した記者による告発ルポです。限界以上の人員削減と低賃金での雇用よるコストカット。それにより受刑者による看守の買収が横行し、禁則品は持ち込み放題、刃傷沙汰は日常茶飯事、というズルく横暴なヤツほど得をするという様相を呈しています。更生施設どころか犯罪者の再生産装置にすら見える。ただ、ビジネスとして見るとコストをかけない方が再犯者というリピーターを獲得できるという“好循環な”ビジネスモデルになっているんだよな‥。

  • てくてく

    刑務官として民営刑務所に潜入した記者によるドキュメント。黒人奴隷が犯罪者に置き換わり、犯罪者の労働を搾取する構造、民営の場合は企業利益が重視されるため経費削減が目指されることで、受刑者にとってもそこで働く刑務官(時給9ドル)にとっても劣悪な環境であることが描き出されている。日本のPFI刑務所が同じ問題を抱えないよう注意する必要があるだろう。

  • ほなみ

    刑務所に民間経営があるのかと驚き、手に取った。 調べたところ日本では無いらしい。 この本曰く、民間はひどい。囚人を奴隷のように働かせ、刑務官を減らして利益を出す。もちろん医療費も高いため、囚人QOLは低い。 そもそも罪を犯した人だから酷い扱いしてもいいものかという点は思想の違いがあるが、私は環境や遺伝的な要因によって囚人が生まれるという考えなので、彼らも世界に貢献できるよう包括的な制度を作るべきと考えている。 利益が出るものでは無いため、公的機関でやるべきだと思う。資本主義では無理な範囲ではなかろうか

  • 拡がる読書会@大阪

    あるジャーナリストが刑務官としてアメリカの民営刑務所に潜入し、その実態を克明に記録したノンフィクションです。 民営刑務所の世界は、州政府から業務を委託された株式会社によって運営され、利益を最優先にする運営方針が囚人と刑務官に多大な影響を及ぼしています。 刑務所の本来の目的である「更生」よりも「経費削減」を重視する構造が浮き彫りとなっており、営利主義が人間の基本的な権利や安全を脅かしています。 https://note.com/sharebookworld/n/nf5a109f8eef4

  • こうず

    アメリカという国には南北戦争の延長戦を何百年も続けているような側面があると思うのだが、黒人奴隷の代替としての囚人労働に起源を持つ民営刑務所もまたその一例と言えるかもしれない。昔から今まで一貫しているのは、増長し続ける資本主義の下、人間を拘束すること自体を商品化し人権よりコストを重視するあり方。そしてその中に取り込まれた者たちが「商品」たる人々を同じ人間と思わなくなっていく事実だろう。この構造の最末端が民営の移民収容センターであり、それを支持するトランプ政権だ。歴史は途切れず繋がっているのである。

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