20世紀音楽を牽引したオルガニストであり、
作曲家としても重要な存在であったザッハーの作品集
ゲルト・ザッハーは20世紀音楽には欠かせないオルガニストであり、リゲティ、ケージ、カーゲル、シュネーベル、イサン・ユンなどの作曲家が彼のためにオルガン曲を書いています。しかし作曲家としてのザッハーはあまり知られていません。
ザッハーの作品集は「WERGO」レーベルからは1990年に『フーガの技法』がリリースされているのでこれが2作目。収録曲はすべて世界初録音で、50年に渡り書かれた作品が並んでいます。それらはほとんど楽譜に正確にノーテーションされた音楽ですが、ケージに捧げられた作品である『75 Event(ualitie)s』には演奏者の裁量にゆだねられた即興的な要素があるため、2種類の録音を収めています。演奏ごとの違いに注目ください。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
G.ザッハー:
1. オルガンのための『75 Event(ualitie)s』(1987)〜スピーカーで再生されたファン・アジェンデ=ブリンのピアノ作品「Siebeneinhalb Dezennien」と同時演奏、リアリゼーション1
2. フルートとピアノのための『Glossar』 Op.2(1952)
3. ピアノのためのプロジェクション(c.1975)
4. ピアノのための5つの変容 Op.3(1954)
5. ソプラノとオルガンのための『魚の腹のなかにおけるヨナの祈り』(1964)
Disc2
6. オルガンのための『爆発』(1973)
7. 四分音ずらして調律された2台のピアノのための『いま何時』(1994)
8. オルガンのための『75 Event(ualitie)s』(1987)〜スピーカーで再生されたファン・アジェンデ=ブリンのピアノ作品「Siebeneinhalb Dezennien」と同時演奏、リアリゼーション2
ハスティ・モラヴィアン(ソプラノ:5)
エヴェリン・デーゲン(フルート:2)
ピアノ・デュオ トーマス・ベッヒュリ/ゲルトルート・シュナイダー(7)
トーマス・ギュンター(ピアノ:3,4)
アルフレッド・ポルマン(ピアノ:2)
ファン・アレンデ=ブリン(ピアノ:1,8)
マティアス・ゴイティング(オルガン:1,5,6,8)
録音時期:2017年7月24,25日(1,5,6,8)、2017年5月6,7日(7)、2016年2月19日(3,4)、2016年2月23日(2)
録音方式:ステレオ(デジタル)
全曲世界初録音