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さあ目をとじて、かわいい子

サリー・ニコルズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784037280505
ISBN 10 : 4037280507
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

これはあたしが十一の年、アイヴィー家で暮らすことになったときに、あたしの身に起こったできごと。信じたくなければ、信じなくていい。たいていの人は、あたしの話なんか信じない。たいていの場合、それが正解で、なぜって、あたしはしょっちゅう、うそをつくから。でも今回は、ほんとの話。ここに出てくることは全部、書いてあるとおりなの。

11歳のオリヴィアは、5歳のころから里親の家や施設を転々としながら生きてきた。今度つれてこられた家が、16番目。18世紀に建てられたその屋敷には昔、400人もの赤んぼうを殺した老女が住んでいたという。なにごとにも敏感なオリヴィアは、屋敷のそこかしこに不気味な幽霊の気配を感じる。老女の幽霊はほんとうにいるのか、それとも、オリヴィアの辛い記憶がつくりだした幻影なのか‥‥?

怒りと悲しみに満ちた11歳の少女の語りが鋭く胸をさす問題作。

【著者紹介】
サリー・ニコルズ : 1983年イギリスのストックトン・オン・ティーズ生まれ。高校卒業後に半年ほど日本で働き、ニュージーランドやオーストラリアを旅したのち、イギリスに戻ってウォーリック大学で哲学と文学を、バース・スパ大学で児童文学創作を学ぶ。大学院在学中に書いた『永遠に生きるために』(野の水生 訳・偕成社)で2008年に作家デビュー。同書はウォーターストーン児童文学賞最優秀賞を受賞し、2010年に映画化された

杉本詠美 : 広島県出身。『テンプル・グランディン 自閉症と生きる』で産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かもめ通信

    あたしは、魔女なのかもしれない。「あんたが悪魔だってことは、初めからわかってた。やっぱ、思ったとおりだわ」 ママはいつもそういっていたから…。母親からうけた虐待がきっかけで、5歳で保護されてから、里親の家や児童養護施設など、「いろいろな家」を転々としてきたオリヴィアは、11歳の時、16番目の家、アイヴィー家で暮らし始めたのだが…。ホラー仕立ての不気味な恐怖の中にうずくまるのは、苦しくなるほど切実にただがむしゃらに愛を求め続ける少女の姿。これは怖かった!いろんな意味で怖かった!!

  • Mipo

    幼少期に母親から虐待を受け、里親を転々とした少女の話。いわゆる「試し行動」をするまでの心理が手に取るようにわかる。言葉や行動が短略的に見えてもその背景にこの子なりの筋があって……。久しぶりに凄みのある海外YAを読んだ。主人公オリヴィアが憑依したかのようなリアリティに満ち溢れ語り口に引き込まれる。読みながら、トリイ・ヘイデンの『タイガーと呼ばれた子』を思い出した。その主人公も外の世界を知って揺れ動いてしまう子だった。年齢問わず、フラッシュバックのきっかけになる描写があるし、警告が必要だし読み手は選ぶ。

  • あずき

    これは読んでいて辛い。オリヴィアの境遇を考えると行動にも意味があるのかもしれないとは思えるものの、いかにせん手に負えないほどの怒りに寄り添い続けるのは難しいかもしれない。試し行動とはいえ、正直自分だったら無理だと思ってしまった。少しずつでも成長して、寄り添える家族の一員になれる様願わずにはいられなかった。

  • なつこうへい

    イギリスで暮らすオリヴィアは、親の虐待や育児放棄で里親に預けられるが‥。どこにも落ち着けず、5才から11才まで里親のもとを転々とする。イギリスでは養護施設ではなくて、里親制度が大半とか。全編、オリヴィアの心の叫び、あれほど虐待されていた母親への切ないほどの恋しさが、溢れている。どうにも止められない感情、暴力。ジム、助けてあげて。結末の返事が書かれてないので、祈るしかない

  • 鉦野空生

    里親制度がテーマ。主人公は実母や里親から受けた虐待の影響で、暴力や暴言が多く、他人をコントロールしたいという欲求が強い。子どもからすると、絶対にクラスにいて欲しくないタイプ。こういう主人公の本は少ないので貴重だが、話が重すぎる。キツめの物語が読めるようになった中高生でもわりと玄人向け。まず、序盤で主人公に共感できなくてダウンすると思う。里親制度について、きちんと考えられる子となるとさらに難しいかも。虐待を受けた子はフラッシュバックの危険もあるので、安易に薦められる本ではない。読み手を選ぶ。

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