いずれすべては海の中に 竹書房文庫

サラ・ピンスカー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801931176
ISBN 10 : 4801931170
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
市田泉 ,  
追加情報
:
456p;15

内容詳細

最新の義手が道路と繋がった男の話(「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」)、世代間宇宙船の中で受け継がれる記憶と歴史と音楽(「風はさまよう」)、クジラを運転して旅をするという奇妙な仕事の終わりに待つ予想外の結末(「イッカク」)、多元宇宙のサラ・ピンスカーたちが集まるサラコンで起きた殺人事件をサラ・ピンスカーのひとりで解決するSFミステリ(「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」)など。奇想の海に呑まれ、たゆたい、息を継ぎ、詠ぎ続ける。その果てに待つものは―。静かな筆致で描かれる、不思議で愛おしいフィリップ・K・ディック賞を受賞した異色短篇集。

【著者紹介】
サラ・ピンスカー : ニューヨーク州ニューヨークに生まれる。2012年に“Not Dying in Central Texas”でデビュー。『新しい時代への歌』を含めネビュラ賞を三度、『いずれすべては海の中に』でフィリップ・K・ディック賞を受賞。シンガーソングライターとしても活動しており、アルバムを4枚リリースしている。メリーランド州ボルティモア在住

市田泉 : 1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    海外女流SF小説の好短編集で著者が愛する音楽をテーマに取り入れられた作品が多いです。近未来を舞台とする作品が主流で根底に流れるのは、どんなに困難な世の中になっても決して挫けずに自分を信じて歯を食いしばって立ち向かって行く主人公たちの姿勢で期待は裏切られず読後には未来に希望を感じて強い勇気がふつふつと沸いてくるでしょう。SFミステリーの快作、アガサ・クリスティー女史の名作のオマージュ「そしてNマイナス1)人しかいなくなった」 は著者と同姓同名のサラ・ピンスカ―が平行世界のホテルに招かれて殺人事件に挑みます。

  • はっせー さん

    SF好きにおすすめの本になっている!この本はSFの短編集になっていてサクサクと読めると思う。そしてなんとなく短編集から感じられるのは90年代のアメリカのロックの雰囲気に近未来の世界観を足したようなものだと感じた!そのためどこか懐かしいけど新しい。そんなオシャレな感覚だった。この感覚ってなんだろうと考えたとき、輸入雑貨店にあるなんのためにあるのかわからない家具に似ていると思う!オシャレだけど何かわからない。でもどこか懐かしくて使えるかもって思う。それに似た感覚!皆さんもぜひ読んでほしい本になっている〜

  • sin さん

    起こり得る、あるいは有り得るかも知れない状況に置かれた者の感情の発露の物語はSFらしい設定が活かされていると云えるが、その大元となるSF的なシチュエーションは飽くまでも背景にして、これは私と云うプライベートな出来事に終始したSF私小説なのかも知れず、その設定の行く末が描かれることはない。それゆえ物語に流れるデリケートな感情がもの悲しく優しく伝わるようだ。ただ曖昧な儘の自分を在るときは自堕落にまた在るときは前向きに表現する作者のミーイズムは自分には酢豚の中のパイナップルのような違和感を否めない。

  • mihya さん

    SF短編集。各々の世界観が違っていて楽しかった。 「風はさまよう」はスタートレックのエンタープライズかヴォイジャーの船内を想像しながら読んだ。こんな話がありそうな気がする。(記憶にないけど) どれも良かったが、「深淵をあとに歓喜して」「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」が好き。自分が集まる集会には行きたくないなぁ。きっと全員、私が嫌いなタイプの人だと思う。

  • はるを さん

    🌟🌟🌟☆☆。第9回日本翻訳大賞セミファイナリスト。13本の中・短編集。どちらかというと幻想的でSFチックな文学的作品が多い為、ある程度翻訳本を読み慣れた中級者以上の読者向けの作品のように感じる。ストーリーを楽しむというよりアイディアだったり世界観だったり行間から浮かび上がる空想画やその空気感、登場人物の表情等を楽しんだ印象が強い作品群だった。同性愛カップルが普通に出てくるのも印象的。ただ、(俺には)ややチューニングが合わせ辛い文体ではあったので解らない部分も多々ありそこを差し引いて🌟は3つで。

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サラ・ピンスカー

ニューヨーク州ニューヨークに生まれる。2012年に“Not Dying in Central Texas”でデビュー。『新しい時代への歌』を含めネビュラ賞を三度、『いずれすべては海の中に』でフィリップ・K・ディック賞を受賞。シンガーソングライターとしても活動しており、アルバムを4枚リリースしている。

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