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はっぴいえんどの原像

サエキけんぞう

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845638369
ISBN 10 : 4845638363
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
篠原章 ,  

Content Description

『ゆでめん』から53年、はっぴいえんどとは何だったのか?
細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂から成る日本のロック・バンド〈はっぴいえんど〉の影響力は、それぞれの活躍により、より一層大きなものになった。しかし、その魔法のような音楽がどうして生まれたのか? どんな風に組み立てられていったのか? 70年代初頭の風景にどう共鳴していったのか? 納得のいくような説明を描く本に出会ったことがない。本書では、膨大な資料や、関係者インタビューをひもとき、60年代に彼らが音を出す瞬間までの道のりと、あの音楽が生まれた1970年代初頭のリアルな彼らを現代の視点から描き出す。『ゆでめん』から53年、その現場や、その音楽性の真実に触れながら、今こそ勇気をもって、はっぴいえんどの正体を語り尽くそうではないか! 著者は、パール兄弟他で活躍するミュージシャン・サエキけんぞうとはっぴいえんど人脈とも交流がある評論家、篠原章。

【目次】
序 たとえば渋谷とはっぴいえんど
第1章 はっぴいえんどができるまで
第2章 はっぴいえんどのバックグラウンド(1)〜米軍基地と夜遊びカルチャー
第3章 はっぴいえんどのバックグラウンド(2)〜反戦・反体制カルチャーとURC
第4章 はっぴいえんどと漫画カルチャー〜『ゆでめん』は『ガロ』、『風街ろまん』は『COM』である
第5章 『ゆでめん』は『ア・ロング・バケイション』?
COLUMN はっぴいえんどファンの原像
第6章 ミッシングリンクを埋める幻のライブ発見!
考察 「ゆでめんリスト」から読み解くはっぴいえんどの世界観
第7章 はっぴいえんどの新機軸〜「です」調ロック語法とその影響力
第8章 3枚目『HAPPY END』の飛航¥態
第9章 はっぴいえんどは日本とアメリカに「さよなら」できたのか?
COLUMN はっぴいえんどラスト・コンサート〜1973-9-21〜リアルな体験記


《著者プロフィール》
サエキけんぞう
アーティスト・作詞家。1980年ハルメンズ『近代体操』でデビュー、86年パール兄弟『未来はパール』で再デビュー、2003年『スシ頭の男』でフランス・デビュー。作詞家として、沢田研二、モーニング娘。、サディスティック・ミカ・バンド、他多数に提供。著書『歯科医のロック』(角川書店)他多数。12年著書『ロックとメディア社会』(新泉社)でミュージックペンクラブ賞受賞。最新刊『エッジィな男 ムッシュかまやつ』(共著・リットーミュージック/2017年)。

篠原 章(しのはら あきら)
1956年生まれ。大東文化大学教授などを経て評論家。日本のロックと沖縄問題が主たるテーマ。著書に『J-ROCK123』(講談社/1996年)、『沖縄ナンクル読本』(共編著・講談社/2002年)、『日本ロック雑誌クロニクル』(太田出版/2004年)、『沖縄の不都合な真実』(共著・新潮社/2015年)など。

【著者紹介】
サエキけんぞう : アーティスト・作詞家。1980年ハルメンズ『近代体操』でデビュー、86年パール兄弟『未来はパール』で再デビュー、2003年『スシ頭の男』でフランス・デビュー。作詞家として、沢田研二、モーニング娘。、サディスティック・ミカ・バンド、他多数に提供。12年著書『ロックとメディア社会』(新泉社)でミュージックペンクラブ賞受賞

篠原章 : 1956年生まれ。大東文化大学教授などを経て評論家。日本のロックと沖縄問題が主たるテーマ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kokada_jnet

    従兄弟どうしにあたる、音楽評論家+ミュージシャンによる詳細すぎる本気の、はっぴいえんどドキュメント。当方の音楽的教養が、大幅に不足していました。女子中高生たちばかりによる、ジャックス・ファンクラブの話がよかった。

  • 阿部義彦

    元ハルメンズ、パール兄弟、現在では男女混成(年齢も様々)ロックバンド、ジョリッツを率いる長老サエキケンゾウさんと評論家の篠原章さんとの共著による、はっぴいえんどの研究本。この手のは数々あれど、今回は原像=文化的原風景として、音楽そのものよりも、時代と社会状況の中からの掬い取られた現象としての「はっぴいえんど」に焦点を当てています。ゆでめんのライナーノートに描かれた芸術人の些細な解説や時代背景が主役。URCレコードの創立者である、奏政明の経歴は謎でしたがその答えもあり、ファンの原像には、驚きを隠せません。

  • gachi_folk

    大阪梅田のライブハウス「エスエス」での幻のライブ音源を聴いたサエキけんぞう。 その興奮ぶりと共に10曲のセットリストを解説するサエキの熱さがなんとも良い。 サエキけんぞうのちょっとカッコつけた文章は「ゆでめん」ではなく明らかに「風街ろまん」な感じで、そこにはっぴいえんど愛がギュッと詰まっており、なんとも微笑ましい。 この章を読むだけでも買う価値はあるな。 酒飲みながら大好きなアーティストを友人と語るあの感じ。 「大好きだ!」を共有するあの感じ。 酒飲みながら読むといいかも。 ニコニコできる。

  • 酩酊石打刑

    1950年生まれ、しみったれてて、うだつの上がらない、暗くてイタイ学生として、はっぴいえんどと同時代を生きていたわたしにとっとて、何とも懐かしい。わたしのアプローチは、第3章からのもので、ちょっと暗め。NMMの「EVENTS」欄ではっぴいえんどの名前を見つけては、あちこちの会場へ出かけた。「LAST TIME AROUND」にも行った。サエキ氏の盗み撮りカセットテープからの詳しい情報、実にうれしい。ライブレコードが出た時にはあまりみの雰囲気が違っていておどろいていたので。ほとんど老人の昔話として読んだ。

  • はあびい

    考察「ゆでめんリスト」から読み解くはっぴいえんどの世界観が面白かったです。

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