コルソン・ホワイトヘッド

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ハーレム・シャッフル

コルソン・ホワイトヘッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152102867
ISBN 10 : 4152102861
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
416p;19

内容詳細

1959年ニューヨーク。ハーレムにある中古家具店で働くアフリカ系アメリカ人のレイ・カーニー。近頃、店にはガラの悪い男たちが出入りしていた。数々の罪を犯した父親とはちがい、カーニーはまっとうな人生を築くために誠実に働いた。愛する妻と娘もいる。だが、食べていくのは容易じゃない。時には、従弟のフレディがもちこむ盗品も売るしかなかった。ある日、フレディたちの起こした強盗事件にカーニーは巻き込まれる。そうしてギャングと悪徳警官が、カーニーに目を留めたのだった。妻子と自分を守るため、カーニーはならず者との裏取引を重ねていく。結局、自分も悪党なのだろうか?そのときフレディの危機を知らされ、カーニーが選んだのは―。人種、貧富、性差の問題が渦巻く街を舞台に、『地下鉄道』著者が放つエンタメ長篇!ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー、全米批評家協会賞(小説部門)最終候補。

【著者紹介】
コルソン・ホワイトヘッド : 1969年ニューヨーク市生まれ。現代アメリカを代表する作家のひとり。2016年に発表した長篇小説『地下鉄道』(ハヤカワ文庫刊)は、ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞など7つの文学賞を受賞した。2019年発表の『ニッケル・ボーイズ』(早川書房刊)で再びピュリッツァー賞を受賞し、同賞を2度受賞した史上4人目の作家となった

藤井光訳 : 東京大学大学院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    犯罪に巻き込まれる善良な一市民、というよりもハーレムという魔境で善悪の間を揺れる(否応なしという側面も)事業主を描いている。そのために、シナリオは王道的なクライム・ノヴェルながら、当時のハーレム、つまりはニューヨークの暗部が緻密かつ現実感を以て活写されており、しかも娯楽性の高い物語に完璧に溶け込んでいるのだ。流石はコルソン・ホワイトヘッド。超一流の作家が描く洗練された犯罪小説に心を鷲掴みにされた。これまでに邦訳された作者の作品のなかでもダントツで読みやすい。三部作とのことで今から邦訳が待ち遠しい思いだ。

  • タナー さん

    舞台は1959年のニューヨーク、ハーレム。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとか、かなり評価は高いようだ。他の人の感想を見てみても、絶賛されているが。ワタクシ的には非常に期待を裏切られた。当時のハーレムやそこに暮らす人々の描写は良いのだが、強盗が絡んでくる物語にしては肝心なその強盗のシーンに殆ど触れられていない。おそらくノワールに分類される作品なのだろうが、それっぽい言葉や雰囲気がまるで感じられない。翻訳にも問題があるのかもしれないが、そこまで評価されるべき作品なのかな?

  • 信兵衛 さん

    実直な家具販売人であると同時に、盗品売買にも手を染めている主人公カーニーの多様性と、幾度も窮地に追い込まれながら着実にステップアップしていくカーニーの堅実性があってこそ楽しめる、読み応えあるエンターテインメント。お薦めです。

  • アプネア さん

    1959年NY・ハーレム、カーニーは強盗犯の父のようには、なるまいと必死に努力し、カタギの道を歩んできたが、従兄弟によるヘマに巻き込まれ、ギャングや悪徳警官に目を付けられる。妻子を守るためにも、そいつ等とも裏取引を重ねるのだが・・・。ハーレムにおける歴史、それこそ人種、格差、性差などの背景が、生き生きと立ち上がってくる。異なる立場の視点が、ちょいちょい挿入されて。主人公が絶えず善悪の狭間を揺れ動き続けている様を際立たせている。三部作とのことで、続き早よ!

  • みやび さん

    ハーレムでのアフリカ系アメリカ人カーニーの暮らしが1959年から描かれます。家具店を経営し幼い子と妊娠中の妻とを養いながらも、麻薬と盗みで手を汚す従兄弟を放っておけず、結果みずからも染まっていき、仲間や敵ができていきます。犯罪はハーレムに暮らす人々の日常にあって、それを含めた生活、歴史や文化を淡々と綴る物語でした。

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コルソン・ホワイトヘッド

1969年ニューヨーク市生まれ。現代アメリカを代表する作家のひとり。2016年に発表した長篇小説『地下鉄道』(ハヤカワ文庫刊)は、ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞など7つの文学賞を受賞した。2019年発表の『ニッケル・ボーイズ』(早川書房刊)で再びピュリッツァー賞を受賞し、同賞

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