Flores De Musica Vol.3: Ana Mafalda Castro(Cemb)

コエーリョ：音楽の花束 第3集

ポルトガル・ルネサンス期のオルガニスト、作曲家マヌエル・ロドリゲス・コエーリョの現存する唯一の作品集『Flores De Mvsica（音楽の花束）』。1620年に印刷され、スペイン王フィリペ3世に献上された500ページ以上にもなるこの曲集は、17世紀に印刷された音楽作品としては最大級のものです。中には24のティエント、101のオルガン伴奏による賛美歌など、コエーリョ作品に加えて当時の作曲家たちの作品も収録しています。コエーリョの作品は込み入った対位法を用いることなく、比較的単純なハーモニーで明快に書かれているのが特徴で、同時代のスウェーリンク作品を思わせる見事な仕上がりとなっています。
　曲集の初版発行400年を記念して始まった当プロジェクトは、最新の研究結果を盛り込んだ新しい楽譜を用いられており、この第3巻ではチェンバロ奏者のアナ・マファルダ・カストロが、Henk van Schevikhovenによる1984年製の2段鍵盤の楽器（ルッカース・モデル）を用いて、7曲のテントと、オルランド・ディ・ラッソの「シュザンヌはある日」に基づく曲を演奏しています。（輸入元情報）

【収録情報】
● コエーリョ：音楽の花束（1620） 第3集

1. 第5旋法による第3テント
2. 第3旋法による第2テント
3. 第2旋法による第2テント
4. シュザンヌはある日
5. 第1旋法による第2テント
6. 第4旋法による第2テント
7. 第7旋法によるテント
8. 第5旋法によるテント

　アナ・マファルダ・カストロ（チェンバロ）
　使用楽器：Henk van Schevikhoven、1984年製（ルッカース・モデル）

　録音時期：2023年10月2-5日
　録音場所：ポルトガル、Igreja de Santo Andre, Mafra
　録音方式：ステレオ（デジタル）