ケインズ / ジョン メイナード

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雇用、利子、お金の一般理論 講談社学術文庫

ケインズ / ジョン メイナード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062921008
ISBN 10 : 4062921006
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

物が売れない、職がない―なぜ市場は自由放任では機能しなくなることがあるのか。世界的不況のなか、ケインズは自らも通暁する古典派経済学の誤謬と限界を徹底的に見据え、ついに現代経済学の基礎となる本書に至った。現実世界と向き合い理論をラディカルに更新する、社会科学という営みの理想形。本書の概略を定式化したヒックスの重要論文も採録。

目次 : 第1巻 はじめに/ 第2巻 定義と考え方/ 第3巻 消費性向/ 第4巻 投資の誘因/ 第5巻 名目賃金と物価/ 第6巻 一般理論が示唆するちょっとしたメモ/ ケインズ氏と「古典派」たち―解釈の一示唆(ジョン・R.ヒックス)

【著者紹介】
ジョン・メイナード・ケインズ : 1883〜1946年。イギリス大蔵省など公職を務めた後、ケンブリッジ大で経済学者として活動。「マクロ経済学」の基礎を『雇用、利子、お金の一般理論』により確立した

山形浩生 : 1964年生まれ。評論家・翻訳家。調査会社勤務の傍ら幅広い分野で執筆・翻訳を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k5

    四連休の自分への宿題として読みはじめましたが、想像以上に大変でした。公共事業として、お金を土に埋めて掘り返させるだけでもやらないよりマシという話が出てきますが、今の状況だとすごく説得力があります。あとは数式がわかれば。。。訳者の山形浩生さんのホームページに、章ごと、段落ごとの要約があって大変お世話になりました。死ぬまでに通読で読み返すことはないと思いますが、マクロ経済学は勉強しようと思います。

  • 著者の生き様を学ぶ庵さん

    供給すれば需要が出来る古典派とは全く違う独自理論をピグー教授にぶつけるケインズらしさが清々しいが、「完全雇用が達成出来た後は、古典派分析に反対する事はない」と書かれ、理解が難しくなる。ここから新古典派とケインズ理論を結合させたサミュエルソンの新古典派総合なるキメラが生まれ、ミクロ経済学は新古典派、マクロ経済学はケインズ、しかしマクロにもケインズ理論に反対の合理的期待形成学派・マネタリスト、ケインズと異なるケインジアン(左派+右派)などが登場する。経済学は統合されず、永遠に異種格闘技のよう。やれやれ。

  • Francis

    アダム・スミス「国富論」と並ぶ近代経済学の名著。塩野谷祐一、間宮陽介訳ですでに三回読んでいるが、この山形浩生訳が一番読みやすくて分かりやすい。ちなみに二番目は塩野谷訳で間宮訳ははっきり言って止めたほうが良い。この「一般理論」についてはすでに語り尽くされた観があるが、決してそうではない。これは読む度に新しい発見がある本当の意味での古典。サマーズ対バーナンキ論争で世界経済は長期停滞に入ったのではないか?と経済学界の一部で言われているが、第24章はまさにその様な時代の今こそ読み直す価値があると思う。

  • 1.3manen

    1973年初出版。P.クルーグマンによると、ケインズも完璧ではなかった。それは、成熟経済が収穫逓増を振り払う能力を過小評価した点(イントロ26頁)。社会が豊かなほど、潜在的な生産能力と実際の生産量との差は大きくなる。だからシステム欠陥もとんでもなくなる(81頁)。現代の孤立無業(SNEP)を考える上で、限界消費性向が1よりあまり小さくなければ、投資が変動しただけで雇用も上下し、同時に、投資をほどほど増やす(現代のNISAか)と完全雇用が実現(181頁)。マーシャル『経済学原理』などのおまけも(261頁)。

  • yuui02

    失業は金利を通じてお金の量に左右される。失業の原因は総需要不足。消費や投資に使わないから需要が不足して失業が起きる。流動性選好は実体経済の状況とは必ずしも関係ない。投資は期待収益が金利を上回らないと起きない。失業をなくすためには公共事業で需要をつくるか、金融緩和で金利を下げる。消費と投資を促さないと所得は増えないのに、増税をしたからアベノミクスが失敗するのはあたりまえ。(個人的には米ドルを救うためのものだとおもってますが)

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