ケイレブ・エヴェレット

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数の発明 私たちは数をつくり、数につくられた

ケイレブ・エヴェレット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622089643
ISBN 10 : 4622089645
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
319p;20

内容詳細

数万年前の狩人が骨に残した刻み目、1+1を理解する新生児のまなざし。数を持たないピダハン族と暮らした著者が縦横に語る、数の誕生の軌跡。

目次 : 序 人間という種の成功/ 第1部 人間の営為のあらゆる側面に浸透している数というもの(現在に織り込まれている数/ 過去に彫りこまれている数/ 数をめぐる旅―今日の世界/ 数の言葉の外側―数を表す言い回しのいろいろ)/ 第2部 数のない世界(数字を持たない人々/ 幼い子どもにとっての数量/ 動物の頭にある数量)/ 第3部 わたしたちの暮らしを形作る数(数の発明と算術/ 数と文化―暮らしと象徴/ 変化の道具)

【著者紹介】
ケイレブ・エヴェレット : マイアミ大学人類学部教授、同学部長。専門は人類学・言語学。言語と非言語的な認知・文化・環境の相互作用に関心を持つ。父は『ピダハン』(屋代通子訳、みすず書房、2012年)の著者のダニエル・L・エヴェレット。幼少期に、宣教師の父とともにピダハン族の村で過ごした。『数の発明―私たちは数をつくり、数につくられた』はSmithsonian誌が選ぶ「2017年の10冊」に選ばれ、同年の米国出版社協会の学術出版賞The PROSE Awardを受賞した

屋代通子 : 翻訳家。自然科学系翻訳に取り組む傍ら、被暴力体験のある若者の自立支援に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • やいっち さん

    著者は、「マイアミ大学人類学部教授、同学部長。専門は人類学・言語学。言語と非言語的な認知・文化・環境の相互作用に関心を持つ」とか。彼の「父は『ピダハン』の著者のダニエル・L・エヴェレット。幼少期に、宣教師の父とともにピダハン族の村で過ごした」という。その体験が研究のベースにあるようだ。内容案内には、「ピダハン族などの数を持たない人々の社会や、乳幼児と動物の量の認識、世界の言語に残る痕跡を通じて、数の発明という忘れられた人類史の転換点を探る書」とある。

  • hatman さん

    L ピダハンの著者の息子による数の発明の探求。人類が数を認識し始めて2~3千年。数は現代までの発展の基礎として特定の文化に根ざしている。時計の60進法はシュメールやバビロニアで使われていた名残、12進数はエジプトの日中10分割+日の出前と日没後が由来。数のベースは手の指だと思われるが、指の関節や指の間などで8,12,60進法が作れる。数えることは3つくらいまでは生得的にあるが、それ以上は訓練が必要。よって数の概念は文化によって体得される。ピダハンはその数の文化を必要としなかった。農業・工業・宗教がないから

  • ぬらりひょん さん

    生まれてすぐの赤ちゃんでも「3」までの数は生来正確に弁別できる。がそれ以上の数となると数詞が発明されて初めて厳密に認識できるようになった。著者はそのほとんどは言語や文化のみからいつの間にか生じたものではなく、人間の「手(指)」の対称性から生まれたものであると考える。人間は数詞を発明することによって、概念を表象する道具を得た。チンパンジーも幼児程度の知能がありながら、その能力を伸ばさなかったのはなんでだろう?ピダハンやムラブリが数詞や文字を持とうとしないのはなんでだろう?知らない方が幸せだったからかな?

  • jackbdc さん

    著者の父は「ピダハン」のエヴェレット氏であった。熱病に罹ったエピソードなど記憶に新しい。知人の子供の成長を喜ぶような(一方的な)感慨を抱いてしまった。本書にもピダハン族のフィールドワークの知見が含まれている。3を超える数を示す言葉が存在しないという。父の著作にも数を教えても関心が得られず習熟もしないという話題が紹介されていた。別の環境で育った子は数を使いこなすというから、遺伝ではなく環境:言語や言語を通じた量の識別能力の問題である事が理解できる。数の概念が後天的能力であるというのは実感と異なるため驚いた。

  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。同じ邦題を持つ足立恒雄『数の発明』(岩波ライブラリー)があるせいか、本書も数学の棚に置かれていた。しかし、著者は『ピダハン』のダニエル・エヴェレットの息子であり、ジャンルはアメリカ民族学だろう。近代西欧どころか、古代ユーラシア大陸からも分かれた新大陸の未開の土人言語は数をどう扱うのか。著者は宣教師の息子として土人と接して育ったので、対象との距離感が特徴的と感じた。

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ケイレブ・エヴェレット

マイアミ大学人類学部教授、同学部長を経て、現在、デラウェア大学教養学部教授、同学部長。専門は人類学・言語学。言語と非言語的な認知・文化・環境の相互作用に関心を持つ。父は『ピダハン』(屋代通子訳、みすず書房、2012)の著者のダニエル・L・エヴェレット。幼少期に宣教師の父とともにピダハン族の村で過ごし

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