ドーナツ経済 人類と地球のためのSDGs革命 河出文庫

ケイト・ラワース

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309467351
ISBN 10 : 4309467350
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
484p;15

内容詳細

地球環境と資源の限界がわかりはじめて、やっと私たちはその中でしか生きられないことを知った。経済成長に依存せずに豊かで幸福な社会をいかに作りあげるか?本書は「ドーナツ型」の図で示される社会構造の変革によって、さまざまな現代世界の問題を一気に解決する野心的な構想を示す。現代経済の限界を打ち破るこの理論は世界の注目を浴び続ける。

目次 : 経済学者になりたいのは誰か?/ 第1章 目標を変える―GDPからドーナツへ/ 第2章 全体を見る―自己完結した市場から組み込み型経済へ/ 第3章 人間性を育む―合理的経済人から社会的適応人へ/ 第4章 システムに精通する―機械的均衡からダイナミックな複雑性へ/ 第5章 分配を設計する―「また成長率は上向く」から設計による分配へ/ 第6章 環境再生を創造する―「成長でまたきれいになる」から設計による環境再生へ/ 第7章 成長にこだわらない―成長依存から成長にこだわらない社会へ/ 今や誰もが経済学者/ 付録―ドーナツとそのデータ

【著者紹介】
ケイト・ラワース : イギリスの経済学者。オックスフォード大学環境変動研究所研究員、ケンブリッジ大学持続可能性リーダーシップ研究所研究員。21世紀の社会と環境の課題に取り組むために必要な経済思考を探究する。ドーナツ経済学の研究は国際的に高く評価され、持続可能な開発の専門家、進歩的な経営者などのあいだで広い支持を得ている

黒輪篤嗣 : 翻訳家。上智大学文学部哲学科卒。ノンフィクション、ビジネス書の翻訳を幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たま さん

    斎藤幸平『人新世の資本論』、ジェイソン・ヒッケル『資本主義の次に来る世界』に続き、『ドーナツ経済』を読んだ。斎藤さんはマルクシズム、ヒッケルさんはアニミズムを脱成長の梃子に据えており、納得しかねる面も多かったが、この『ドーナツ経済』はイデオロギーにこだわらず、より包括的に現状を俯瞰し新しい経済像を提示おり、とても参考になった。21世紀になってから異常気象、戦争、格差拡大が止まらない。社会システムの見直しが本当に急務だと思う。

  • ショア さん

    超訳 既存の経済理論は設計がバグってる。環境とか資源とか生物とか幸福度とか無視して利益最大化株主還元ーなんて、自己都合想定外理論 で311の福島第一と同じ。GDPとかクソの役にも立たん。人新世の持続社会論。著者はイギリス経済学者。地球環境・資源の限界の中でどのように持続可能に生きていくべきか。既存の経済成長モデルに依存せず豊かで幸福な社会は築けないものか。新しいドーナツ型の経済モデルを提唱。成長を目的とすることほど愚かなことはない。何のため?誰のため?誰がコストを払う?地球の代償は?どこで満足するのか?

  • KUMAPON さん

    『グッド・アンセスター』を読んで気になっていた1冊。文庫化されていると知り手に取った。右肩上がりの成長を絶対視する古い経済学が地球を人の住めない星にしようとしていると警告。「わたしたちは間違いなく、成長とはちがうものを必要としている」という著者の言葉には同意しかない。ドーナツの絵に象徴される新しい考え方は現時点でほぼ最善の解のように思えるが、この考え方が主流になるときは来るのだろうか。そしてそれまで地球は保つのだろうか。毎日のように流れている猛暑や豪雨のニュースを見るたび悲観的になるのを止められない。

  • koke さん

    『人新世の資本論』は新書としては厚いが、それでも具体例を入れる紙幅がなかった。一方、本書は多くの事例を紹介しつつ新しい経済の構想を述べている。おかげでようやく、持続可能な社会というものがいくらか現実味をもってイメージできてきた。 それにしても、分配の再設計や成長依存の克服など、課題は満載で暗い気分にもなる。だが著者は結びで、我々は経済を作り替えていけると励ましてくれている。 なお、訳者は経済学者ではない。正統派経済学からのリアクションが気になるところ。

  • Caribou さん

    今までの経済学では、資本主義が生み出す問題(格差とか)を解決できない。だからアタシが経済学を作り変えるんだ。そのためには説得力のある図が必要だ!そこで著者が考案したのがこのドーナツ図。「自然/人間」という二元論を乗り越えて、外枠に自然、その中に人間社会(と経済)を組み込んだのがこの図の画期的な所。経済人類学のsubstantivist approach、プラネタリーバウンダリー、脱成長など大事な概念の詰め合わせ。SDGsを本当に考えるためのアイデア集の様。ただ訳がしっくりこないので、原著も並行して読んだ。

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ケイト・ラワース

イギリスの経済学者。オックスフォード大学環境変動研究所研究員、ケンブリッジ大学持続可能性リーダーシップ研究所研究員。21世紀の社会と環境の課題に取り組むために必要な経済思考を探究する。ドーナツ経済学の研究は国際的に高く評価され、持続可能な開発の専門家、進歩的な経営者などのあいだで広い支持を得ている

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