グロボカール:歴史の天使、人質
優れたトロンボーン奏者でもあるヴィンコ・グロボカール(1934- )はパフォーマンスの要素を多く含んだ作品で独自の境地を開いてきましたが、近作『歴史の天使』は、その集大成的な大作。ノイズ、コラジュ、サンプラーと現代音楽のありとあらゆる技法が詰め込まれています。
2004年のサントリー国際作曲委嘱シリーズで初演された『人質』もこの路線で犬の鳴き声、馬のいななきなど具体音がオーケストラの特殊な音響と渾然一体となり、これまで経験したことのなかった異様な空間が広がります。今年上半期発売の現代音楽CDで最上のディスクといっても、あながち言い過ぎではないでしょう。(東武トレーディング)
グロボカール:
・歴史の天使(2000-2004)
〜2つのオーケストラ、2人の指揮者、予め録音されたテープ、ライヴ・エレクトロニクス、サンプラーのための三部作
第1部:腐食、第2部:火星、第3部:希望
SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団
ファブリス・ボロン(指揮,管弦楽T)
マーティン・ブラビンス(指揮、管弦楽U)
録音:2004年、ムジカ・ヴィヴァにおけるライヴ
・人質(2003)〜オーケストラとサンプラーのための
バイエルン放送交響楽団
アルトゥーロ・タマヨ(指揮)
録音:2006年、ムジカ・ヴィヴァにおけるライヴ
SACD Hybrid