グレーアム・グリーン

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事件の核心

グレーアム・グリーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151200335
ISBN 10 : 4151200339
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

西アフリカの植民地で警察副署長を務めるスコービーは、芸術家肌で気まぐれな妻ルイーズに手を焼いていた。南に移住したいという妻の願いを叶えるため、彼は地元の悪党に金を借りて費用を作り、彼女を送り出す。間近に迫った彼の引退まで別居生活となるが、それが彼女の希望だった。だが、やもめ暮らしをはじめたスコービーの前に、事故で夫を失った若い女ヘレンが現われ…英文学史上に燦然と輝く恋愛小説の最高傑作。

【著者紹介】
グレアム・グリーン : イギリスを代表する作家であるとともに、20世紀のもっとも偉大な作家のひとり。1904年10月2日、ロンドン北西のバーカムステッド生まれ。オックスフォード大学卒業後、1926年から「ザ・タイムズ」に勤務。1929年に『内なる私』で文学界に登場した後、「ザ・タイムズ」を退社して作家活動に入る。第二次大戦中は情報活動に従事していた。『ブライトン・ロック』(1938)と『権力と栄光』(1940)で作家としての地位を確立し、『事件の核心』(1948)、『情事の終り』(1951)で世界的な名声を得た。『ヒューマン・ファクター』(1978)はスパイ小説の傑作として名高い。代表的なカトリック作家で、自らの作品を「ノヴェル」と「エンターテインメント」に分類したことでも知られる。1991年4月3日死去

小田島雄志 : 1930年生、東京大学名誉教授、東京芸術劇場館長、英文学者、演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 夜間飛行

    南アの白人街で黒人に同情的な警察副署長スコウビイは、魅力を失った妻への愛を日課のようにこなし、周囲から冷たい目で見られている。生きることに必死な黒人たちは彼の裏をかく。こんな自由のない街に向けられた彼の愛着は、魅力のない妻への思いとも重なるようで侘しい。彼は神にすがろうとするものの、神父との会話にはどうしようもない違和感がある。結局彼は、妻への責任と別の女性への愛、そして神に対する誠実さの間で引き裂かれていく。読むうちに幾つもの問いが浮かんだ。中でも神への告解の矛盾は理解しづらく、けれども重く心に残った。

  • NAO

    戦時中の西アフリカのある植民地の警察副署長の破滅を描いたミステリ。舞台の町の空には、絶えず禿鷹が姿を見せる。死肉をむさぼる禿鷹はそれ自身が死の象徴だが、スコウビイを破滅においやるルイズもまた町の白人たちから嫌われ嫌悪感を催させる存在で、彼女自身が死肉や死肉を喰う鳥になぞらえられている。それは、禿鷹がスコウビイの破滅と死を予感させているように、ルイズ自身がスコウビイにとっての禿鷹であることを暗示している。 そして、スコウビイもまた、ルイズにとっては彼女の精神的安定を乱す禿鷹なのだ。

  • Gotoran

    他人の不幸が耐えられない心情の持ち主で良心的な警察副所長のスコーピー(主人公)は、撃沈された汽船から助け出された、夫を亡くした若い女ヘレンと芸術家肌で気まぐれな妻ルイーズとの板挟みとなり、汚職と偽善に落ち込み、自らの罪ゆえに神をも傷つけている事態を悔いて自らの命を・・・第二次世界大戦中のイギリス領西アフリカ植民地を舞台にした神を信じる中年男の愛と哀しみと苦悩を描いた恋愛小説を読んでみた。

  • 星落秋風五丈原

    「情事の終わり」男性版。会計士として西アフリカの植民地にやってきたウィルソンにスコービーが紹介される場面から始まる。紹介といっても面と向かってのそれではなく警察副署長であるスコービーは立場上「当然賄賂をもらっているだろう」と言われる。シリア人で店を経営しているユーゼフから誘いは何度も受けているがスコービーはなびかない。ルイーズに恋しスコービーとユーゼフとの間を怪しむウィルソン、ルイーズの留守中に出会う人妻ヘレン、思惑を持ってスコービーに近づくユーゼフ、出世街道から外れたスコービーを中心に人間模様が展開。

  • 神太郎

    なかなか時間がかかってしまった。異国の地で副署長の座にいるスコービーが主人公なのだ。そんな中奥さんが一時自分のところからいなくなった折に若い女性と出会いそちらにのめり込んでいく。あらすじには英文学史上に燦然と輝く恋愛小説の最高傑作とあるが、いやいやこれ浮気でしょ?どういうことだ?と思っていたがスコービーは妻も浮気相手も確かに愛してはいたのだがそれは憐れみでもあった?真に愛していたのは「神」への愛だったという事か。最後の妻と神父の会話でそうかスコービーは神に対して愛を貫いたのかと気づいた。→

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