知られざるロシア〜グリンカのピアノ変奏曲集
「近代ロシア音楽の父」と呼ばれるグリンカ。彼の代表作オペラ『ルスランとリュドミラ』は、ロシア国民主義のオペラの礎となりました。ロシアの裕福な家系に生まれたグリンカは、作曲はほぼ独学で学び、ピアノはプライベート・レッスンとしてジョン・フィールドから教えを受けていました。グリンカは50曲ほどのピアノ曲を残しており、その作風はフィールドを思わせるロマンティックなもの。美しい旋律に彩られた表情に富んだ作品ばかり。
ここに収録されているのは、当時流行していた歌劇の旋律をもとにした変奏曲。グリンカは主題を多種多様に変化させながら発展させる方法で、バラキレフ、リャードフの2つの変奏曲も収録し、グリンカの変奏曲が後の作曲家に与えた影響を順に追って行けるプログラム構成です。ロシア生まれで現在ドイツで活躍するピアニスト、ウラディーミル・ストウペルの絶妙な選曲が光ります。(輸入元情報)
【収録情報】
● グリンカ:「母よ祝福されてあれ」の主題による変奏曲ホ長調
● グリンカ:ケルビーニの「ファシスカ」からの主題による変奏曲変ロ長調
● グリンカ:ドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」からの主題による華麗な変奏曲イ長調
● グリンカ:バレエ曲「キア・キング」からの2 つの主題による変奏曲ニ長調
● グリンカ:アリャビエフの歌曲「ナイチンゲール」の主題による変奏曲
● バラキレフ:グリンカ「ひばり」によるパラフレーズ
● リャードフ:グリンカの主題による変奏曲
ウラディーミル・ストウペル(ピアノ)
録音時期:2016年6月
録音場所:ケルン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)