クロディーヌ・モンテイユ

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キュリー夫人と娘たち 二十世紀を切り開いた母娘

クロディーヌ・モンテイユ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120056253
ISBN 10 : 4120056252
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

マリー・キュリーは戦う人だった。占領下のポーランドでは病気の母親を抱え、留学したパリでは極貧に喘いだ。苦難の出発であったにもかかわらず、彼女はピエール・キュリーとともに医学と放射能の研究に革命を起こした。一方、一人の女性であり、母親でもあるこの科学者は、情熱の人でもあった。そして、彼女が二人の娘に施した教育は、彼女たちを大いなる運命に導いた。イレーヌは、母親同様、科学の道に進んだ。彼女もまたノーベル化学賞を受賞し、高い意識をもって、女性の権利のための闘いに参加した。妹のエーヴはジャーナリズムと外交の道を選んだ。世界的大ベストセラー『キュリー夫人』の著者である彼女は、ルーズヴェルト夫妻、ガンジー、チャーチルといった著名な人々と交流し、また、ド・ゴールの傍らにあって自由フランス軍で重要な役割を演じた。クロディーヌ・モンテイユは、輝かしくも複雑な運命を背負い、勇気と知性と献身とをもって二十世紀を築いた三人の女性の肖像を描き出している。

目次 : 第1章 意志の力―ポーランドからフランスへ/ 第2章 科学と愛情―希望と試練/ 第3章 第一次世界大戦―前線のマリーとイレーヌ/ 第4章 アメリカ―夢想を超えた啓示/ 第5章 ある女性科学者の輝きと黄昏/ 第6章 キュリー家の姉妹―暗闇から日の当たる方へ/ 第7章 第二次大戦の混乱の中で生き別れたイレーヌとエーヴ/ 第8章 冷戦下の軋轢で引き裂かれた家族/ 第9章 エーヴ・キュリー―亡くなった人たちへの誠実な行動

【著者紹介】
クロディーヌ・モンテイユ : 1949年パリ生まれ。作家、歴史家。女子の教育権利のために長年活動してきた。母は、女子高等師範学校(フランス最高峰の女子校)の校長を務めた化学者ジョジアンヌ・セール、父は、フィールズ賞を受賞した数学者、ジャン・ピエール・セール。若い時期にサルトルやボーヴォワールと交流し、女性解放運動に携わる。フランス外務省でさまざまなポストに就き、国連やユニセフとの協力にあたる

内山奈緒美 : 愛知県名古屋市生まれ。東京大学仏文学科卒業。同大学院修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • りえぞう

    ◎。偉人の伝記って、子供時代にたくさん読んだが、所詮は子供向けのダイジェスト版でしかないな、と思い知らされた。夫亡き後の不倫スキャンダル、そしてあまりにもひどいガラスの天井との戦い、女子教育への貢献、二人の娘たちの成功と挫折など、知らなかったことばかり。9.11のとき、次女のエーブはまだご存命だつたのだな。

  • Carol

    「キュリー夫人」という名前は聞いたことがあっても何をした人なのかよく知らなかった。20世紀のはじめに女性が何か行動を起こすことはどんなに大変だっただろう。研究するだけでなく、その成果を人の役に立てようとして自分で何とかしちゃうとは。そして2人の娘がそれぞれ超有名人だったことも全く知らなかったので、びっくり。次女は最近までご存命だったんですね。世の中を動かした3人の女性の生き様。面白かった。でも、原書がフランス語の本なので、日本とフランスでこうも書き方が違うものかと思って、読むの疲れました(笑)

  • みっちゃんのパパ

    マリーと二人の娘の生涯を描いたもの。キュリー夫人は夫と二人でノーベル賞を受賞した後夫の不慮の事故死の後一人再度ノーベル賞を受賞したこと位しか知りませんでしたが、ノーベル賞受賞後もフランスでは女性科学者が冷遇され財政的に困窮を極めた事、娘の時代それも戦後になり初めてアカデミー女性会員が認められた事など殆ど知りませんでした。また娘二人は第二次大戦から冷戦時代と思想信条が異なり姉の死後まで和解に至らなかった事、妹は約100歳まで生き母と父の国家的偉人としのて改葬に立ち会った事など壮絶な人生を送った事は驚きです。

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