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ラディカル・ミュゼオロジー つまり、現代美術館の「現代」ってなに?

クレア・ビショップ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865030983
ISBN 10 : 4865030980
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アートと政治?!複数の過去/現在/未来がぶつかりあう場としての現代美術館。投機的な思惑によって動く美術市場や非政治的な相対主義が支配する現代美術の現状に抗して、ローカルかつグローバルな政治的状況にひきつけてコレクションを展示する三つの現代美術館の事例を紹介し、「コンテンポラリー・アート」の「コンテンポラリー」の意味をラディカルに問う。

目次 : 1 なかに入る/ 2 現代美術館/ 3 コンテンポラリーを理論化する/ 4 タイム・マシンズ―ファン・アッベミュージアム/ 5 共有物のアーカイヴ―ソフィア王妃芸術センター/ 6 反復―メテルコヴァ現代美術館 リュブリャナ/ 7 弁証法的同時代性

【著者紹介】
クレア・ビショップ : 1971年、英国生まれ。ニューヨーク市立大学大学院センター美術史PhDプログラムを拠点とする美術史家・批評家

ダン・ペルジョヴスキ : 1961年、ルーマニア生まれ。ドローイング、風刺漫画、グラフィティといった媒体を用いるアーティスト。『Revista 22』誌の編集作業を通じて、ルーマニアの市民社会の発展において意欲的な役割を果たしている。彼のドローイングの多くは、時事問題や文化的出来事についての政治的批評である。1999年のヴェネチア・ビエンナーレにルーマニア代表として参加するなど、世界中のビエンナーレや美術館で展示を行っている。現在ブカレストに居住し、活動

村田大輔 : 1976年生まれ。ハワイ大学大学院修士課程修了(アジア美術史)。金沢21世紀美術館、富山市ガラス美術館を経て、現在、兵庫県立美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きゅー

    現代美術館における「コンテンポラリー」の意味を、特徴的な3つの美術館を例として問う一冊。 ブロックバスター化、すなわち入館者数を競い合うような美術館を批評し、オルタナティブな美術館のあり方を提示している。 正直、私がこの分野に疎いためか非常に読みづらい文章だった。 もし読み始めて私のように感じる読者がいるなら、訳者解説から先に読むと、具体的なものがイメージできて良いと思う。 日本におけるキュレーターと学芸員の立場の違いなども理解できるので、参考になった。

  • 龍國竣/リュウゴク

    最初にロザリンド・クラウスの論文に触れ、「コンテンポラリー」という言葉を「現在主義」と「時間性をよりラディカルに理解するなかで政治化されたプロジェクト」とに使い分け、後者のモデルとして三つの美術館を取り上げます。緊縮財政に伴い美術館の予算が削減されるなか、安易にポピュリズム的な劇場型の著名なアーティストに頼った展示に走ることを批判し、問いを投げかけ意識を呼び覚ますキュレーションの重要性を説きます。「新自由主義による文化の経済価値への従属は、美術館だけでなく、より広く人文科学全般をも侮辱する」と喝破します。

  • takanarisun

    美術館がコンテンポラリーアートを展開してる意味って何なん?そもそも何をもってコンテンポラリーなん?っていうクエスチョンを、いくつかの美術館の実例を元に、89年を境に変化する美術作品の扱われ方と比較しながら答えを導いてくれてる本。こういう、ささやかで薄いけどエッセンス詰まってる感じの美術書めっちゃ好き。

  • yo_c1973111

    美術館における’コンテンポラリー’を著書の基本テーゼ「弁証法的同時代性」にて説明しようとするものだが、これだけではわからないので、政治/資本主義から、そして時代区分による展示からalternativeであろうとする美術館を例をもって説明する。諸地域とそれらの時間(時代)への把握が相対的であることを評価し、民間美術館へのあり方をしめす。彼女が現役のキュレーターでないことが評価のポイントでもあると訳者は記す。繰り返し登場するヴァルター・ベンヤミンの考察がいかに真髄をもって故に未来へ有効であることも認識できる。

  • Go Extreme

    19世紀型・エリート貴族的機関→レジャー・エンタメの大衆的神殿 現代性・同時性・共時間性の相反するモデル スターキテクチャー:美術館外見>中身 劇場化:新しさ・クールさ・フォトジェニック・デザイン 時代区分=揺れ動くカテゴリー コレクション:過去完了形+未来完了形 コンピテンポラリー=弁証法的同時性:多数の時間性・政治化されたプロジェクト・政治的な領域 ネットワーク:惰性・怠惰・癒着→お仲間感覚 美術館任務=1つのポジションに立つこと 因習的な展示 鑑賞者:受け身に感じる<読解・反駁・意見/立場を持つ

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