クルツィオ・マラパルテ

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クーデターの技術 中公文庫

クルツィオ・マラパルテ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122067516
ISBN 10 : 4122067510
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行った本書は、クーデターを引き起こす当事者の人物論や心理状態の描写も豊富に含み、その完成度は他の追随を許さない。時代を超えて研究されており、まさに古典中の古典といえよう。本文庫版では註釈をより増やし、理解をしやすくした。

目次 : 第1章 ボリシェヴィキ・クーデターとトロツキーの戦術/ 第2章 失敗せるクーデターの歴史―トロツキーとスターリンの対立/ 第3章 一九二〇年ポーランドの体験/ 第4章 カップ・三月対マルクス/ 第5章 ボナパルト初めての現代的クーデター/ 第6章 プリモ・デ・リヴェラとピウスツキ―宮廷人と社会主義将軍/ 第7章 ムッソリーニとファシスト・クーデター/ 第8章 女性・ヒトラー

【著者紹介】
クルツィオ・マラパルテ : イタリア人の作家。父はドイツ人で本名はKurt Erich Suckert。ファシスト左派の立場から『国家の征服』誌を創刊、「ファシズム側の最も手ごわいペン」と評される雑誌に成長させた。以後、さまざまな雑誌・新聞の編集長を務め、両大戦間の文学界、ジャーナリズムに重きをなす。1933年、『クーデターの技術』(1931年刊)がヒトラー攻撃の書として物議を醸して逮捕、流刑となる。後年には、同時代の動乱のなか、左右を問わず自由の敵を批判し、その手法を厳しく論じる立場となり論壇に重きをなした

手塚和彰 : 1941年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学助手、千葉大学教授、青山学院大学教授などを経て、国際交流基金ドイツケルン文化会館館長(2011〜13年)を務める。現在、弁護士(尚友法律事務所)

鈴木純 (植物観察家) : 1949年生まれ。東京大学法学部卒業。弁護士登録後、司法試験考査委員(民法担当)、第二東京弁護士会副会長、桐蔭横浜大学法科大学院教授(民事法演習担当)などを務める。現在、弁護士(鈴木純法律事務所)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 杜のカラス

     内乱、大がかりな国内での戦争じゃなくて、少数でグットタイミングな政権転覆。損失と無駄が多い内乱より、遥かに効果的だ。ロシアの革命、そのものずばりだろう。長引けば、戦乱が長くなり、旧政権側も復活できる。日本でも、大化の改新、明治維新などは、クーデターといえるのでないか。ここぞ一発というところを抑える夫雄報、技術。本能寺の変、嘉吉の乱とか時代を変えたクーデターであろう。カエサル暗殺その他多くのテロがクーデターの類、安部元首相の暗殺、もう権力の座から降りていた。組織的でもなんでもない、ただの襲撃事件、紙一重。

  • keint

    クーデターをイデオロギーと手法に分解することで、著者の様々な国で見てきたクーデターや独裁者の分析を試みている。和訳であることとこの書籍で取り上げられた西洋諸国(ロシア、ポーランド、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ)の近現代史の予備知識があまりなかったため、読むのにはとてつもなく苦労したが、ヒトラーについての先見性のある鋭い分析が印象に残った。

  • スプリント

    クーデターの技術論です。 トロツキーに関する記述がとても詳しいです。

  • iwtn_

    他意はなくタイトルに惹かれて読んだが、技術というよりは世界大戦間のクーデターについての所感、みたいな内容だった。直訳になっているとは思うが、戦前に出たという「近世クーデター史論」のほうが適当に思えた。 思想と技術の分離は大事。今では既に基本になっているかというと、中々そうとも言えない気がするが。現代というか、まさに現在進行形の事態としては、露も中は既に、そして日米あたりもカティリナ主義によって独裁されてしまいそうな雰囲気はある。技術は進んでいるが、豊かさは増えていない?自由の使い方も良く考えねば。

  • Ohe Hiroyuki

    クーデターとは専ら技術的問題であると痛言する内容となっている。クーデターは、その掲げる大義を必ずしも問題としない。革命家の「革命」それ自体は中立だという言い方でもよいかもしれない。▼確かにクーデター(coup d'état)とは、文字通り「国家への一撃」であるから、国家権力の奪取・防御にかかわるものであるといえよう。▼筆者は、イタリアでは有名な人間であり、ムッソリーニ政権誕生に立ち会い、そしてトロツキーやスターリンとも交流があったようであり、当時生きていた人の発言つぃても貴重な一冊である。

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