クリス・ダレーシー

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飛べないハトを見つけた日から

クリス・ダレーシー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198653842
ISBN 10 : 4198653844
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;19

内容詳細

ある日、十二歳のダリルは公園で、つばさが折れて、飛べないハトを見つけた。ハトの足には、リングがついている。だれかが飼っているレースバトらしい。近所に住む、レースバトを飼育しているダッキンズさんに、どうしたらいいのか相談した。ダッキンズさんは、元の飼い主に連絡して、けがをしたハトはもうレースには出られないから、このハトはいらない、といわれたという。ダッキンズさんにも、飛べないハトは生きている価値はない、といわれ、それならば、自分がこのハトを飼おう、とダリルは決意する。反対する両親を説きふせ、ハトの小屋を用意し…その日からダリルは、ハトの世話はもちろん、学校の勉強にも熱心に取り組むようになった。しかし、ハトの前の飼い主の息子の上級生に目をつけられ、いじめが始まり…?一羽のハトと出会ったことから、世界がぐんぐん広がっていく少年の姿を生き生きとした筆致で描いた、カーネギー賞特別推薦作品。小学校中・高学年から。

【著者紹介】
クリス・ダレーシー : 1954年地中海のマルタ島に生まれ、その後イギリス中部のレスター、北西部のボルトンで育つ。ヨーク大学で生物学を学び、レスター大学で専門を生かした職に就いた。十代からシンガーソングライターを目指すが、39歳のときに児童文学賞に応募した物語が出版社に認められ、1994年“A Hole at the Pole”(未訳)でデビュー。『飛べないハトを見つけた日から』でカーネギー賞特別推薦を受賞

相良倫子 : 東京都生まれ。英会話学校、国際機関を経て、翻訳家に

東郷なりさ : 1987年千葉県船橋市生まれ。2010年東京農工大学農学部地域生態システム学科卒業。2012年アングリア・ラスキン大学ケンブリッジ・スクール・オブ・アートの絵本や児童書の挿絵を学ぶ修士課程を修了。日本ワイルドライフアート協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    何一つ夢中になれない12歳のダリルは飛べないレースバトを保護した結果、元飼い主の不良息子に虐められる。ハトの飼育模様は著者の実体験だけに細やか。柔和なイラストも物語の質感を体現している。利他精神を起点とする自己救済をテーマとした正攻法の成長物語で、アニマルスポーツを通して動物飼育の在り方や責任を問うのも忘れない。元飼い主の人物像の得体が知れないのは効果的でないと思うが、ぶっきらぼうでも根が優しいダッキンズは両者を繋ぐのに的確な造形。どんな形でも自発的な意欲は「自分を信じる力と勇気」へと繋がっているものだ。

  • みよちゃん さん

    飛べないハトにチェロキーと名前を付けて可愛がる男の子。そのハトはレース用の有名なハトで、本当の飼い主がいる事を隠していた。でも自分が命を守ると決めていた。夢中になる事ができ、勇気を出して理不尽な脅しにも立ち向かう少年の物語。元の飼い主、飼育に詳しいお爺さん、亡くなった祖父も飼育していたと知った事も、この物語に深みを与えてくれる。家族や友達、先生、が暖かく見守ってくれる。

  • 昼夜 さん

    傷ついたハトを見つけてからやらされる生活からハトの世話を主体的にする日々に世界が一変する。最初は反対する両親も主人公のやる気を信頼する姿勢とか周りの大人の対応が良かったから彼は変わって上手くいったと思った。それはそうと主人公の親友のギャリーは主人公の家に住んでないのになぜここまで彼と行動出来ているのかが謎だ。

  • かもめ通信 さん

    飛べないハトを見つけた日から、目の前の世界がどんどん広がっていく、少年の成長を描いた児童文学。あとがきによれば、著者もかつて公園で怪我したハトを保護した経験があるのだとか。ハトと少年、少年と友だちの関係、見守る大人達の反応など、いい人が多くて気持ちよく読める。いじめっこたちの行く末が気になりはするけれど。

  • joyjoy さん

    我が子らが小さい時に伝書バトのお世話をしていたときのことのを思い出す。足環の色を名前代わりに呼んでいたなぁ。遠くから飛ばす訓練をして、帰ってこなかったハトのことを「だいすきだよ」と歌にしたことも。。。あの経験をとおして、言葉では表せない多くのものを得たはず。ダリルも、怪我をした鳩チェロキーを飼ううちに、いろんな人と出会い、楽しいこと、つらいこと、嬉しいこと、たくさん経験して、たくましくなっていったね。いじめのシーンもあり、長崎源之助さんの「ハトは見ている」を思い出した。

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