ECMからヒット作を生み出してきた
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」
北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムが登場!
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」は、2Lレーベルに録音するようになってから、『慰め』(2L 165SABD)『オールドホール写本』(2L 175SABD)の2つのアルバムをリリースしました。かつての、人の手の加わったことを感じさせる美しい音質の録音から、モッテン・リンドベルグによる、音楽空間を共に体験できる性質の音に変わったことで、「時を超えた美の音楽に魂を奪われる旅」と讃えられてきたトリオ・メディイーヴァルの新たな魅力と深みの世界がリアルに楽しめるようになりました。
新しい『YULE』は、北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムとして作られました。「静かな教会の祈り」のクリスマスと、キリスト教以前の異教の時代の「光を願う」行事としてのクリスマス。ソフィエンベルグ教会でのセッションは、トラッドとジャズのミュージシャンも参加して行われました。ECMレーベルにも録音してきたシニッカ・ランゲランのカンテレ、ヴェーガル・ヴォルダールのハリングフェレとフィドル、アルヴェ・ヘンリクセンのトランペットとオルガン、アンデシュ・ヨルミンのダブルベース、ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケのパーカッション。北欧の音楽シーンで活躍するプレーヤーたちです。アカペラの声と器楽ミュージシャンによる即興の出会いにより、伝統のキャロルが、聖と俗の融合が生んだ新しい歌として示されます。
リン・アンドレーア・フグルセットの編曲によるプレトーリウスの単旋聖歌《エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)》。アンナ・マリア・フリーマン編曲のスウェーデン賛美歌の《主の道をととのえよ》。2018年からのメンバー、ヨールン・ロヴィーセ・フーサンを加えたトリオ・メディイーヴァルが編曲したイギリスのキャロル《おねむりなさい》とスウェーデンの《世の救い主よここへ》。アンドルー・スミスの《光》は、トリオ・メディイーヴァルのために作曲された曲です。《15世紀のノルウェー民謡『この優しいクリスマスの季節に』》と《カール・クリスチャン・バレのデンマーク賛美歌『今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る』》による2曲は、インストルメンタルの即興のみの演奏です。
【曲目】
[Side A]
1. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det hev ei rose sprunge)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621)(リン・アンドレーア・フグルセット 編曲)
2. ヨセフィーネのクリスマスキャロル(Josefines julesalme)
ノルウェー、ヴェストフォル伝承曲(トーネ・クローン 編曲)
3. ノエル、ノエル(Nowell, Nowell)
15世紀イギリスのキャロル
4. 甘き喜びのうちに(In dulci jubilo)
スウェーデンの伝承賛美歌(リン・アンドレーア・フグルセット 編曲)
[Side B]
1. 長いルッシの夜(Lussinatti Lange)
ノルウェー、ホルダラン伝承曲(リン・アンドレーア・フグルセット 編曲)
2. この優しいクリスマスの季節に(I denne sote juletid)(インストルメンタル)
15世紀のノルウェー民謡による即興
3. 主の道をととのえよ(Bereden vag for Herran)
スウェーデン、ダーラナのブーダ伝承の旋律(アンナ・マリア・フリーマン 編曲)
4. 星がひとつ空を横切っていった(En stjarna gick pa himlen fram)
スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン 編曲)
[Side C]
1. 光(LUX)
アンドルー・スミス(1970-)
2. おねむりなさい(Lullay, Lullay)
15世紀イギリスのキャロル(トリオ・メディイーヴァル 編曲)
3. 今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る(Det kimer nu til julefest)(インストルメンタル)
カール・クリスチャン・バレ(1806-1855)のデンマーク賛美歌による即興
[Side D]
1. ベツレヘムから言葉が伝わっていった(Fra Betlehem eit gjetord gjeng)
ノルウェー、ヴァルドレス伝承の旋律(リン・アンドレーア・フグルセット 編曲)
2. かほど美徳のあるバラは(There Is No Rose)
イーヴァル・ヴィデーン(1871-1951)
3. 海と岸の空に光が(Glans over sjo och strand)
15世紀イギリスのキャロル
4.乙女が今日、幼な子を生んだ(En jungfru fodde ett barn idag)
スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン 編曲)
5. 今日キリストは生まれたもう(Hodie Christus natus est)
『リベル・ウズアリス(Liber Usualis)』の作者不詳の聖歌
【演奏】
トリオ・メディイーヴァル
[アンナ・マリア・フリーマン,リン・アンドレーア・フグルセット,ヨールン・ロヴィーセ・フーサン]
シニッカ・ランゲラン(カンテレ)
ヴェーガル・ヴォルダール(ハリングフェレ、フィドル)
アルヴェ・ヘンリクセン(トランペット、オルガン)
アンデシュ・ヨルミン(ダブルベース)
ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケン(パーカッション)
【録音】
2024 年3月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作:アルヴェ・ヘンリクセン、モッテン・リンドベルグ
バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
(メーカーインフォメーションより)