クリストファー・コーカー

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戦争はなくせるか?

クリストファー・コーカー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326351893
ISBN 10 : 4326351896
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦略家にして思想家、さらに名門大学で大人気の講義をもつ博覧強記の著者が、人類最大の問いに真正面から挑む。進化論、文化、テクノロジー、地政学、平和、人道の六つのテーマを設定し、歴史学から生物学、古典文学からオンラインゲームまで縦横無尽に引用して論じるスリリングな戦争論。「なぜ戦争はなくならないのか」と問うことは、逆説的に考えれば「なぜ人間は戦争をするのか」と考えることにもなる。戦争は人間にとって本質的な営みであり、私たちの文化に深く根付いているのだ。

目次 : 第1章 進化論/ 第2章 文化/ 第3章 テクノロジー/ 第4章 地政学/ 第5章 平和/ 第6章 人道

【著者紹介】
クリストファー・コーカー : 2019年までロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス&ポリティカルサイエンス(LSE)国際関係学科教授。現在は同大学付属の外交政策シンクタンク(LSE IDEAS)所長。専門は軍事史・戦略史。オックスフォード大学を卒業。各国の国防大学で講義を行うほか、日本の防衛省防衛研究所でも訪問研究員を務めた

奥山真司 : 国際地政学研究所上席研究員、青山学院大学などで講師。専門は地政学、戦略研究。1972年生まれ。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。英国レディング大学大学院で修士号(M.A.)と博士号(Ph.D.)を取得。戦略学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 無重力蜜柑

    シンプルなタイトルの本であり、シンプルな主張の本でもある。戦争はなくせない。その理由を、著者は進化論、文化、テクノロジー、地政学、平和、人道の六つのテーマに分けて論じる。解説でも言われていることだが、本書の最大の特徴はその記述の縦横無尽っぷりだろう。狭義の軍事学や安全保障、歴史学だけでなく哲学や心理学から生物学、文学の知見まで動員し、SFやゲームまで論じてしまう。『エンダーのゲーム』が出てきたのはかなり驚いた。ただ、その分まとまりや体系性を欠き、散漫で曖昧なエッセイ的内容になってしまったような気もする。

  • manabukimoto

    戦争が排除される可能性はあるのか。著者の答えはNo。なぜなら戦争は生物学的に人間に組み込まれた営みであり、戦争を通じて人間は発展をとげ、なんなら「良い世界」を築きあげてきた。 戦争は自然な状態であり、常にあり続ける、これからもあり続ける。 進化論、宗教、文化、テクノロジー。様々な分野の賢人たちの言葉を自由自在に引用して、人間に組み込まれたものとしての戦争のめんどくささを説く。 最後の引用はフィリップ・ラーキン。「人間は人間に不幸を手渡す。それは大陸棚のように段々と深くなる」。 大阪府立中央図書館蔵書

  • lovejoy

    ★★

  • 石田理輝

    まだ読み切れた感じがしないが、戦争について心理学や社会学、大衆文化からの考察もしていて、面白い。知識を得てからまた再読してみたい。

  • さなぎ

    人間の歴史は戦争の歴史。そして、戦争を通じて人は技術を、そして文化を「進化」させてきた。と著者は言う。戦争をしている方が自然であると。道徳的な進化は起こりはしない。ただ、もう、戦争による進化は要らないかなとも思う。人間は賢くはないが、それでも、戦争をしなくても進化する方法を考えることは放棄したくないと思う。

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