クラリッセ・リスペクトル

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水の流れ

クラリッセ・リスペクトル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309209210
ISBN 10 : 4309209211
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

これは本ではない。本はこんなふうに書くものではないから。“わたし”から“あなた”へ、思考の背後に潜むものを求める言葉の奇蹟。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と評される日本翻訳大賞受賞『星の時』の著者による世界文学の極点。

【著者紹介】
クラリッセ・リスペクトル : 1920年、ウクライナ生まれ。生後間もなくブラジルへ移住。1944年にデビュー作となる『Perto do Cora〓〓o Selvagem(野生の心の近くに)』でグラッサ・アラーニャ賞を受賞。夫の転勤に伴いイタリア、スイス、イギリス、アメリカ等で16年間の居留生活ののち、1959年にリオデジャネイロに戻る。1966年に寝煙草による火災から生死をさまよう火傷を負い、後遺症が残る。1977年死去。邦訳のある著書に『星の時』(福嶋伸洋訳、2021年、河出書房新社、第8回日本翻訳大賞受賞)など

福嶋伸洋 : 1978年、新潟県生まれ。共立女子大学文芸学部教授。訳書に、クラリッセ・リスペクトル『星の時』(第8回日本翻訳大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    詩とも散文とも言い難い、自動書記的な不思議な文章が展開される。ただ、寄せては返す波のような言葉のイメージから浮かび上がってくるのは一瞬一瞬で感じる生に対する思考。それは水のように流動的で固定化されない。まるでそれ自身が人間の事象への捉え方というかのように。

  • キムチ

    帯の説明に「これは本ではない・・」とあるが、本である。ただ、衆人の理解に耐えうるかと言えば、その時点で本のレベルを軽々と超える「言葉の輝石」解説では奇跡と綴られているが、私は違う語を充てたい。一行一行、詩の様な、と言って散文詩ではなく「瞬間の生」を描くという試みである様だ。個人的に、生を掌で受けようとしてもさらさらと留まるところを知らない・・人知を超えた空間の花火。諄いけど、人知を超えているので凡人の私にはカスミも理解できなかった。

  • ヘラジカ

    これまで読んだリスペクトル作品のなかで最も難解。あまりにも抽象的で混沌とした散文には最早「お手上げ」としか言えない状態だった。躍動感あふれる文章や豊潤な比喩表現を断片的に切り取って読むと気圧されるが、全体を通して見ると混乱するばかり。訳者の解説を読んで漸くぼんやりと分かるという程度の理解度である。日本翻訳大賞を受賞しなければ翻訳されることはなかったとのこと。あの賞の影響力は計り知れないな。

  • かふ

    冒頭のエピグラムはベルギーの画家ミシェル・スーフォールの引用から難解文学と思うのだが、この画家のペンネームがオルフェウスのアナグラムということだった。そしてその作品は抽象絵画なのである。それは『水の流れ』というタイトルが示すような水の言葉というべき意識の流れで、そこに登場するのが語り手と「あなた」という読者(と言われているのだが、これは特別な読者だということだ。例えばオルフェウスのような。散文詩と言ってもいいような観念の世界。

  • ズー

    文字の大きさとページ数に反して、実に読むのに時間がかかった本であった。さらっと読み流せない。しっかりと噛み締めて読まないと理解できないし、見落とす。言葉にできないことを文章にしたような、実体をハッキリさせない書き方で、読み手を混乱に陥れる。なんなら著者も途中で「何について書いているのか自分でもわからない」とか言っちゃってるw。でも、なるほどと思う所も割と多い。こんな水の流れのように、出てくるものを綺麗な言葉に変えて出していくとそんな風にもなるかも。翻訳もさぞかし大変だったでしょう…。

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