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ブラームスを演奏する

クライヴ・ブラウン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276140660
ISBN 10 : 4276140668
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ブラームスが意図したのはどのような演奏だったのか――ブラームスの同時代に活躍し、直接に関わりのあった弦楽器奏者、ピアニストの残した文献・録音・手紙から、この問いに迫る。ピアノ演奏での「ずらし」やアルペッジョ奏法、弦楽器演奏でのヴィブラートやボウイングのニュアンス、そして強弱記号に込められた意図や柔軟なリズムなど、ブラームス演奏の本質に近づいていく。ブラームスの室内楽作品の演奏法について、一次資料をもとに最新の研究成果を盛り込んで説き明かした一冊。実際に入手可能なブラームスと同時代の奏者の音源情報も豊富に紹介。ブラームスを演奏する全てのピアニスト・弦楽器奏者にとっての必読書である。


[目次]
T 19世紀当時のブラームス演奏、その全体像
テンポ、ルバート、リズムの柔軟性/アーティキュレーション

U 弦楽器の演奏習慣
ヴィブラート(音のニュアンス作り)/ポルタメント(表現豊かな運指法)/ボウイング

V ピアノ演奏
旋律の強調、音楽の構造、アゴーギク/ブラームス/ブラームスと同時代のピアニストが残した録音/当時の文献・資料/ペダリング/ブラームスのペダル記号/ブラームスと親しいピアニストによるペダル奏法/ウナ・コルダ・ペダル

W ブラームスとチェロ
演奏習慣の歴史と変換

付録:ブラームス主要作品中のウナ・コルダ指示

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    ブラームスと同時代の演奏家たちの証言をもとに、19世紀当時のブラームスの演奏像を探ろうとする試みである。ブラームスの演奏は、リズムやテンポを揺らした「比類なきルバート演奏」だったことは有名である。エジソンの薦めに応じてブラームスがシリンダー式蓄音機にピアノ演奏を録音していて、今も聴けるというのは驚きだ。旋律と伴奏の「ずらし奏法」、アルペッジョの多用など、ブラームス演奏の要諦が見えてくる。ブラームスの時代、ヘアピン記号は、デュナーミクの意味だけでなくアゴーギクとして解釈されていたという指摘も、成程と思う。

  • Ayana

    ブラームスはメトロノームを嫌った。しかし、曲には一貫したテンポの継続が根底にあり、その一貫性の中でルバートを求めた。しかし、やり過ぎてはいけない。だからスコアには敢えて書かなかったり。音楽はすべて記譜されるものではないがしかし、書いてあるどんな些細なことも蔑ろにしてはいけない…。「ブラームスって難しい」と言う時の難しさとは何か?その一端がほぐれていく感覚。自分なりに実践してみたい。 ボウイングやビブラートの項は具体的でとても勉強になった。

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