クシシトフ・ポミアン

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ヨ-ロッパとは何か 分裂と統合の1500年

クシシトフ・ポミアン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582764376
ISBN 10 : 4582764371
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
松村剛 ,  

Content Description

民族・言語・宗教・が複雑に入り組む、文化のモザイク・ヨーロッパ。「分裂」と「統合」、「中心」と「辺境」などを軸に、ローマ時代末期から20世紀までの歩みを、立体的に描き出す画期的通史。

【著者紹介】
クシシトフ・ポミアン : 1934〜。ポーランド出身の歴史学者、思想史家。ワルシャワ生まれ。ワルシャワ大学哲学部に学び、1965年に博士号、68年に大学教授資格を取得。1968年、政治的立場ゆえに助教授の職を剥奪される。73年、フランスに亡命。以後、フランス語で著作を発表。パリの社会科学高等研究院(EHESS)教授などを経て、現在、パリの国立科学研究センター(CNRS)名誉研究員、ポーランドのコペルニクス大学(トルン)教授

松村剛 : 東京大学助教授。1960年、東京都に生まれる。東京大学教養学部教養学科を卒業後、同大学院博士課程中退。専攻、中世フランス文献学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 白義

    本格的なヨーロッパの通史でありながら、それを自明のものと見なしておらず、様々な分裂と統合のベクトルにその本質を見出し、歴史的記述の中でヨーロッパという概念自体を問い直す深みのある一冊。学問や理念の発展とともに生まれた文芸共和国という精神の形成や各国の国民国家化、現代の統合を妨げる民族主義的な情念への憂慮など、かなり前提知識が必要でいきなり読むのはキツいが、EUへの悲観的な展望を詳細に論じた追記もボリュームがあってかなり丁寧。ラストにニーチェの狂気を当時とその後のヨーロッパの象徴と捉えているのは暗示的である

  • Miyoshi Hirotaka

    ヨーロッパの均衡とは覇権を目指すいかなる国にも反対するもの。これにより18〜19世紀のある時期、戦争が短期、局地的、文明化された形で行われる条件が成立していた。これは、お互いに共存する運命という確信があり、各国のエリート層が価値観を共有していたからだ。さらに、紛争の長期化はエリートの権力を弱め、大衆の台頭を許し、文明を崩壊させかねないという危機意識があった。対外政策の暴力的な側面を体現する軍隊と平和な側面を体現する外交とが補完し合い、さらに、社会の内部でも牽制が効いていたので破滅的な対立が回避された。

  • Fumoh

    ヨーロッパの通史を350ページほどで解説しています。この書のテーマは「分裂と統合」であり、そのモーメントに絡んでくる様々な情勢や、民族の文化の発展について、概括的に述べていきます。通史を学ぶという意味ではよくできた本です。しかしこう見るとヨーロッパの歴史とは激動に次ぐ激動であり、停滞することがほとんどありません。中世期にも大きな変化があったことは昨今の研究で明らかにされましたし、ルネサンス以後は特にそれが顕著です。近代になるとさらにその動きは加速していき、近代の世界史の源流はすべてヨーロッパにあると

  • Z

    世界史復習したくとりあえずヨーロッパの歴史だけ読もうと手に取る。ローマから始めるという特徴。キリスト教という世界宗教の誕生をかなり重視しているためと思う。過去、世界史の教科書ではさらっと流されることの説明がなされたり、近世ヨーロッパ知識人の知的交流が描かれたり、時にミクロ、時にマクロにヨーロッパの歴史をたどり面白かった。民族主義の台頭に憂慮しており、EUもどうなるんでしょうかと、著者の憂慮は変わらず。高校生が世界史の参考書に、大人が復習にといい本だと思う

  • pushuca

    ヨーロッパ史を概観するには、最適。

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