ギュンター・ブロッホ

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30年にわたる観察で明らかにされたオオカミたちの本当の生活 パイプストーン一家の興亡

ギュンター・ブロッホ

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784767823683
ISBN 10 : 4767823684
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カナディアン・ロッキーに現れた、あるオオカミ一家の盛衰を追った貴重な記録。臨場感あふれる写真とともに、「アルファ雄」「序列」「パック」といった従来のオオカミにまつわる概念を覆す、最新の知見を盛り込んだ一冊。

目次 : 1 カナディアン・ロッキーにおけるシンリンオオカミ観察にまつわるQ&A/ 2 パイプストーン一家の勃興/ 3 パイプストーン一家の最盛期/ 4 パイプストーン一家の没落/ 5 オオカミたちの行く末

【著者紹介】
ギュンター・ブロッホ : ポーランド、スロバキア、スペイン、イタリア、北アメリカで長年にわたり野生オオカミの観察を続け、オオカミとイヌの行動について6冊の著書がある。1977年、ドイツにイヌ科動物行動研究センターを設立。1999年にはイヌ科動物国際シンポジウムを発足させた。1992年から2003年にはパークス・カナダのもと、バンフ国立公園のボウ渓谷でオオカミの行動を研究。その後独立し、2003年から2014年まで独自に観察を続けた

ジョン・E・マリオット : カナダの第一線で活躍する野生動物写真家

喜多直子 : 訳書に『サファリ』『ふしぎの国のアリス』(大日本絵画)などがある

今泉忠明 : 国立科学博物館で哺乳類の分類と生態を研究。文部省(現文部科学省)の国際生物計画調査、日本列島総合調査、環境庁(現環境省)のイリオモテヤマネコ生態調査などに参加した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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カッコウの声を思いがけず聴き、野生の美し...

投稿日:2022/02/15 (火)

カッコウの声を思いがけず聴き、野生の美しさにうたれて以来生き物に魅了されている、野鳥は自分の目で見て、動物は本や映像などで見る。しかし生き物たちの生活を奥深く知ることができない不満はくすぶっていた。国営放送の動物番組は良いがやはり編集という短縮が入る。 そんななか出会ったこの本。オオカミに特に思い入れはなかったがすっかり魅了された。オオカミに特段警戒されないまでに注意深く周囲に滞在しひとりひとり(と書いてしまう)の個性をとらえるまでに愛情深くしかし冷静に見つめたオオカミたちのありのままの姿を丁寧に描いている。 長期の観察の結果うまれた思いがけないエピソードの記録は動物が人間と変わらないレベルの生活文化をもって生きていると感じさせてくれる。エピソードは豊富だがそれに対応する写真が少ないのが残念な点だが、細かい描写でオオカミたちの様子は十分に伝わる。 観光客にさらされたオオカミを思うと、稚拙なのは一部の人間だと確信するがそれでも人間が自然の生態系の一員としてふるまうことは不可能だと思った。 私自身も十分注意していたが野鳥に一度近づきすぎたことを反省している。 本当のことを書くのははばかられるが動物たちの領域に入った人間は無邪気な害獣だ。

ぷぅさん さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #説明歌 行動学生態学は観察の記録蓄積写真分析

  • ワッピー

    カナダの国立公園内で観察されたオオカミのパックの観察記録。写真も多数あり、これを見るだけでも大満足です。この本の特筆すべきは、これまでの飼育下の観察例で得られたオオカミのアルファリーダー以下、厳密な序列があるという定説に対し、外向タイプAと内向タイプBという生物学的には広く知られた概念を持って観察を行い、自然環境下においては必ずしもリーダーのみが意思決定をするわけではないことや、ワタリガラスとの連携行動に言及している点です。(続きます)

  • ケニオミ

    カナディアン・ロッキーにおける、あるオオカミ一家の興亡記(ノンフィクション)です。高速道路と鉄道が走る場所であるにもかかわらず、生活の場として定着したオオカミ一家。定着した理由の一つは、高速道路と鉄道での事故により食料となる動物の肉が手軽に手に入ることだった。しかし、オオカミの存在を宣伝することで、観光産業を盛り上げようとした国立公園の思惑などのせいで、観光客によりオオカミの捕食行動が制限されただけではなく、交通事故による死亡も多発し、一家は消滅してしまう。素晴らしい写真ですが、悲しい現実に涙しました。

  • ろびん

    表紙に惹かれて。とにかく写真が良かった。

  • Sunekosuring

    狼の実地観察をもとに野生の狼が多様なリーダーシップを備え感情を持ち遊びを通じて情緒を成長させるという仮説を提示する。アルファ雄が絶対ではなく周辺環境となわばりによって先導者は変わり雌が先に行動を起こすことも多い。個体の性格によって群れのあり方も変わる。家族が怪我をすれば世話を欠かさず、惚れた雌が死ねば3日にわたり遠吠えで悲しみを表現する。カラスを相棒にし共生関係を作り、狩り以外でもネズミを捕っては離し戯れる。狼生の豊かさを知ればしるほどそれを理解しない人が住処を荒らすことへの憤りを筆者と共有できる。

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