Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ヴェネツィア

  読了日：2024/01/16

  文はキョウ・マクレア、ジュリー・モースタッドの絵。日系人絵本作家・美術家のギョウ・フジカワの伝記絵本。ギョウ・ジュジカワはその生涯に50以上もの子ども向け作品を制作。1908年バークレイ生まれの彼女はマイノリティかつ、戦時中は敵国人としてアメリカに暮らしていた。そんな彼女が制作したのは多彩な肌の色を持つ赤ちゃんたちの絵本だった。彼女の半生を語る本書だが、残念ながら絵本としての楽しみにはやや欠けるか。ギョウの、そしてアメリカの戦前、戦中、戦後の歴史をこうした側面から問い直す意味は十分にあるのだが。

• アキ

  読了日：2020/12/04

  アメリカで活躍した日系人の絵本画家。１９０８年バークレー生まれ。ニューヨークで日米の戦争にあい、その場所にとどまったが、西海岸の家族は強制収容所に送られてしまった。戦後数年経って、ある思いから絵本を作りました。しかし出版社から断られました。そこには白人のあかちゃんと黒人のあかちゃんが描かれていました。やがて１９６３年に出版が許されると大成功をおさめました。それ以降、５０以上の子供向け絵本を制作しました。１９９８年９０歳でニューヨークで死去。子供時代の体験から差別のない世界を想像してほしいという夢を伝えた。

• ゆのん

  読了日：2020/11/06

  【絵本】最近のニュースを観ても白人警官による黒人への暴力行為が報じられている。自分ではどうにも出来ない肌の色での差別。人柄や言動ではなく肌の色だけで暴力を受け、当然受けれるものを剥奪されるなんて何て人間は愚かで恐ろしいのだろう。作者やその家族も理不尽な差別の経験者だとのこと。『昔のこと』では片付けられない、片付けてはいけないと思う。差別は肌の色だけではないのだから。自分は関係無いという態度を改め一人一人が真剣に考えなければならない大切な事だと思う。まずは大人が手に取り子供達と一緒に読んで欲しい絵本。251

• とよぽん

  読了日：2021/01/05

  日系アメリカ人絵本作家ギョウ・フジカワさん(1908〜1998年)を紹介した絵本。原題は『 It Began With a Page : How Gyo Fujikawa Drew the Way 』。絵本をつくることによって人種差別に異議を唱えた女性。いろいろな肌の色の赤ちゃんを描いて、出版社を説得し、時流も後押しした。戦争中は日系人がとても辛い生活を強いられたが、ギョウさんは強く生き抜いた。信念の人だ。ギョウさんの作った絵本を読みたい。

• ベーグルグル （感想、本登録のみ）

  読了日：2021/06/27

  日系アメリカ人の絵本作家、ギョウ・フジカワさんの伝記絵本。アメリカで肌の色の違う赤ちゃんを絵本に初めて描いた人。島国の日本ではピンとこないが、６０年代のアメリカで描く勇気は大変なものだっただろう。しかも女性が社会に出る大変さに加え、自分の信念を曲げず差別にも異を唱えたフジカワ氏。彼女の作った絵本を読んでみたい。

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