キャロライン・ロビンズ

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イギリス一八世紀のコモンウェルスマン 自由主義思想の伝播と発展 Minerva 人文・社会科学叢書

キャロライン・ロビンズ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623084777
ISBN 10 : 4623084779
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、一七世紀末から一八世紀末のイギリスのコモンウェルスマンの物語である。共和主義者ともいえる彼らは、自由と「共同の福利」を実現するため、言論に訴えた。本書に登場するリアル・ウィッグたちは、専制と闘う自由と民主主義の父祖でもあったが、イングランド、スコットランド、アイルランドの「自由」の実現にいかに貢献したのか。群像の思想を開拓するイギリス自由主義研究の金字塔、現代の共和主義研究の起点となった古典的名著。

目次 : 第1章 序文/ 第2章 一七世紀のコモンウェルスマン/ 第3章 名誉革命のウィッグとサッシェヴェレル裁判のウィッグ/ 第4章 ロバート・モールズワースとイングランドの友人、一六九三〜一七二七年/ 第5章 アイルランドの実情/ 第6章 スコットランドの利害関心/ 第7章 非国教主義の貢献/ 第8章 ジョージ二世の治世の頑強なウィッグと共和主義者/ 第9章 ジョージ三世時代のオネスト・ウィッグ、一七六一〜一七八九年/ 第10章 結論

【著者紹介】
キャロライン・ロビンズ : 1903‐1999。1929〜1971年、アメリカ東部女子大ブリンマー・カレッジ(Bryn Mawr Colleg)の教員。1960年にアメリカ歴史協会のハーヴァート・バクスター・アダムズ賞(Herbert Baxter Adams prize)。英国の王立歴史学会(Royal Historical Society)の会員

田中秀夫訳 : 1949年生まれ。1978年京都大学大学院経済学研究科修了。甲南大学教授、京都大学教授をへて、現在、愛知学院大学経済学部教授・京都大学名誉教授。専攻:経済学史、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 馬咲

    後の共和主義研究の土台を築いたという古典。私はほとんど名前も知らなかった17〜18世紀のイギリスのコモンウェルスマン達による、市民の自由の拡大を求める知的活動の概要が叙述されている。彼らの多くは非国教徒であり、宗教的寛容、言論・出版の自由、被抑圧者としての各植民地の状況への共感、常備軍批判などを基本的に共有した。ロックの影響力は無論圧倒的な一方、本書を読む限りではホッブズはほとんど顧みられていなかったようだ。彼らはフランス革命を概ね支持したが、自由の拡大が第一義であり、政体の種類には必ずしも拘らなかった。

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